MVが表現するのはDAOKOを中心に様々な登場人物の輝く夢を描いた群像劇。
服飾デザイナー、画家、フラワーアレンジメントに現代美術。
登場人物は新しい感性を持った女性たちです。
彼女たちは苦悩しながらもそれぞれの個性を発揮させていきます。
その才能が発揮される瞬間はMVではほとんど描かれません。
しかし彼女たちが「ぼくらのネットワーク」で繋がっていることが随所に示唆されています。
最終的に彼女たちの人生は交差し協力しながら世界へ羽ばたくのでしょう。
またDAOKOは成長した姿で自身のルーツ「ShibuyaK」をジャックします。
憂鬱を意味する”青”を含む赤・青・紫・黄色に身を包みリズミカルに踊るDAOKO。
登場人物のヘアカラーやファッションも皆カラフルで個性的♪
音と視覚が調和したファッショナブルなMVに仕上がっています。
4つ打ちビートに合わせて動く繊細かつ大胆な動きにも注目です!
「ぼくらのネットワーク」の歌詞を徹底解釈
作詞は中田ヤスタカ!
「ぼくらのネットワーク」は作詞・作曲ともに中田ヤスタカが手掛けています。
同時に「ドラガリアロスト™」の挿入歌です。
どこか楽曲制作の構造が「打上花火」に似ていますね。
「打上花火」はDAOKOの声が乗ることを前提に米津玄師が作詞・作曲を行いました。
そしてアニメ「打ち上げ花火下から見るか横から見るか」の主題歌です。
中田ヤスタカはコラボが決まった段階でこの構造を活かそうとしたのではないでしょうか?
旅の始まり、ここはどこ?
なみなみ注ぎ足し森の中
心地のいい窓の外は海
浮かび上がる 希望の船
誰と共に このシンフォニー
出典: ぼくらのネットワーク/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
場面は光が降り注ぐ森の中。
しかし次の瞬間主人公が目にしたのは一面の大海原。
微睡んでいる間に夢を見ていたのでしょうか?
思い出した。ぼくは旅の途中だったんだ。
みんなの希望を載せた船に乗りぼくは大海原に出たんだ。
周りには誰もいない。けど不思議だな。
誰かが側にいるような気がするんだ...。
そこにいるのは誰?
「ドラガリアロスト™」の世界を表現したような歌詞から始まる「ぼくらのネットワーク」。
同時にMVの登場人物たちの胸の中で輝く夢を描いているような気がしませんか?
”シンフォニー”は交響曲の他に調和を意味する言葉です。
人々が見る夢は重なり合うことで不思議なエネルギーを生みだします。
DAOKOと中田ヤスタカが出会うことで「ぼくらのネットワーク」が生まれたように...。
仲間って不思議♪
てくてく歩けば繋がる輪
BPM をあわせたらほら
不思議景色 変わる奏で
恋の迷路 街の音色
出典: ぼくらのネットワーク/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
旅は続きます。
すると不思議なことに!
同じ輝く夢を持った同志がこんなにたくさんいたんだ!
BPMを合わせましょう。
ぼくたちはシンフォニーを奏でるんだ。
シンフォニー=交響曲。
様々な楽器の音色が重なることで初めて生まれる響きがあります。
同時に1人では困難なことも他人と協力すると乗り越えることができる。
1人はみんなのために。みんなは1人のために。
さらに不思議なことが起こります。
1人で見る光景と仲間で見る光景。
まるで違って見えるのです!
コラボレーションすることで初めて知ることができるサウンド。
目まぐるしく変化する音色はまるで迷路のよう♪
さらにシンフォニーに音が加わっていきます。
小鳥のさえずり。川のせせらぎ。信号の音。ぼくらの足音。
手を伸ばした先にあるもの
さぁ 手を伸ばそ キラリ星を
つかむ ぼくたちの 震える夢
色々なもの 乗り越えたらさ
ほらポンポンと進む 光になる
出典: ぼくらのネットワーク/作詞:中田ヤスタカ 作曲:中田ヤスタカ
諦めかけていた夢。
仲間と一緒なら手にすることができるような気がしてきました。
様々な困難をぼくらは手を取り合い乗り越えてきたから。
手を伸ばそう。
みんなでキラリ輝く夢をつかまえてみよう。