恒例行事
皆さんは年末に何の番組を見ますか。
年末は色々な番組が放送されていて良いですよね。
しかしその中でも、日本の年越しと言えば、やはりNHK紅白歌合戦と思う方は多いことでしょう。
筆者は、紅白を見ないと、いまいち年を越した感じがしません。
年末に紅白を見る、そして年を越す。
これはある意味、恒例行事のようなものになっているのかもしれませんね。
きっとこの恒例行事を行っている方は少なくないはず。
喜怒哀楽関係なく良さを感じられるものが「歌」という存在。
もしかすると、年末に紅白を通して音楽を聴くことで、1年を振り返る方もいるかもしれませんね。
あるいは、1年の疲れを「歌」で流す方もいるでしょう。
衝撃的な紅白
2006年の紅白を皆さんは覚えているでしょうか。
とはいえ紅白は毎年行われているものですから、何年と限定されてもあまり覚えていないものです。
しかし、「千の風になってが披露された時の紅白」と表現が変われば、記憶が蘇る方もいるのではないでしょうか。
筆者は紅白で初めて「千の風になって」を聴きました。
その時の記憶は今でもなぜか覚えています。
それはハッキリとした記憶ではないかもしれませんけどね。
紅白で秋川雅史が歌った「千の風になって」。
曲はもちろんのこと、歌われている時間は壮大なものだったような気がします。
独特な雰囲気、そして彼が歌うことで「千の風になって」は人々の心に響き渡っていた。
そのような印象を受けた記憶があります。
「千の風になって」
「千の風になって」はこれまで多くのアーティストがカバーしてきましたよね。
しかし、多くの有名人が歌ってきてもなお、飛び抜けて「千の風になって」は秋川雅史のイメージが強いです。
それだけあの紅白の舞台の影響は大きかったんでしょうか。
彼の代表曲の1つともいえる「千の風になって」は、そもそもどのようにして誕生したのか。
それは不詳の英語詩を和訳したことがきっかけなんです。
不詳の英語詩
「千の風になって」を作った英語詩ですが、この詩を作った方は定かになっていません。
さすがに「不詳の英語詩」と言われているだけあって、謎に包まれているんですね。
これまで色々な方が、可能性として挙げられてきたそうですが、発見には至らず。
しかし、最近ではある人物が可能性の1つとして浮かんでいるとのこと。
それはメアリー・フライという女性。
アメリカ人女性のようですが、あまり詳しいことは公表されていません。
この説について、訳詩者である新井満も、ハッキリと意見は残していないようです。
濁らせながらその可能性はあるというコメントは残したようですが。
既に何年という月日が流れて、今のこの状況。
これから更に、遠い物になっていきそうですね。
「千の風になって」の誕生
元となった英語詩は『Do not stand at my grave and weep』という詩です。
タイトルの「千の風になって」はこの英語詩の“I am a thousand winds that blow”というフレーズから付けられたとされています。
原詩と共に歌詞を解説
「千の風になって」の歌詞ですが、別れや追悼の想いが込められています。
この日本語詩は新井満本人も一種の超訳と述べているように、原詩とは少し内容が変わっています。
今回は歌詞の中でも特に注目したい部分を解説していきます。
あなたの中に
千の風に
千の風になって
あの大きな空を
吹きわたっています
出典: 千の風になって/作詞:新井満 作曲:新井満
曲のタイトルにもなっている「千の風になって」という歌詞。
この歌詞は原詩を見ると“I am in a thousand winds that blow”となっています。
ここで注目したいところが“in”という単語です。
原詩でin”という単語は多く使われています。“in”は「~の中に」などのような意味がありますよね。
この“in”という単語を多く使っているとこを見ると、「私は死んでなんかいません、私はいつもあなたの中にいる」「私は風になることで、あなたが感じるものを同じように感じられます」という想いが強く込められているような気がします。