あなたが見つけ出してくれたこの
心をあなた無しでも
わたしは離さない
どんな昨日より 明日が好きだと
少しの 背伸びと本音で
今は言えるよ
はじめまして 「さようなら」
最初で最後の 「さようなら」

出典: https://twitter.com/bbsc8/status/919840745611079681

「この心」とは、「あなた」に恋をすることで見つけた「わたし」の人を真剣に恋慕う気持ちだったのでしょう。

「あなた」を好きになることで気づくことができた恋心を「あなた」への恋が報われずに結末を迎えたこれからも忘れない。

その辛さや寂しさによって自分にせめてもの報いを授けようとしているのです。

「どんな昨日より 明日が好き」という歌詞は、「あなた」との思い出に生きられた「昨日」よりも「あなた」への恋から決別したこれからの未来の方がいいと自分に言い聞かせるような歌詞ですね。

「少しの 背伸びと本音」という歌詞には、まだほんの少しの未練が残っていますが、これから、少しずつ自分の足で歩いていくと決意した彼女は、少しずつでも次の恋へと歩んでいくのでしょう。

そんな人生を変えるような恋に「さようなら」した今、これからの人生に「はじめまして 」ということですね。

そして「あなた」へは二度と心を寄せないという決意を込めて「最初で最後の 「さようなら」」を告げるのでした。

歌詞だけだと悲痛な感じも若干ありますが、視界が開けるようなサビのメロディーから、これで良かったんだと思えますね。

正しい恋の終わり方はこの世でわたしだけが決める

理由ばっかり尋ねる世界で
あなたの理由だけを持って逃げた
正しい夢の終わり方なんて
この世でわたし 私だけが決める
あなたをちゃんと思い出に出来たよ

出典: https://twitter.com/_arsjmp/status/919000789464395776

「あなた」が「わたし」を遠ざける「理由だけを持って逃げた」という言葉には、「あなた」に自分の「夢」を終わらせられるのだけは、美しい思い出を傷つけられるのだけは、避けたかった「わたし」の切実な思いが窺えます。

終わり方は「わたしだけが決める」という歌詞に歌われているのは、自分の生きがいだった「あなた」との未来を描いた夢には「あなた」であっても触れさせるわけにいかないという思い。

そして、そんなことをされたら壊れてしまうというような気持ちも含まれているように聞こえますね。

失恋は誰でもない、自分で終わらせなければならない、そんなメッセージも感じられます。

おわりに

adieu『ナラタージュ』の作詞・作曲は有名なあの人!映画「ナラタージュ」主題歌の今作を徹底解剖!の画像

adieuの「ナラタージュ」を紹介しましたが、いかがでしたか?

切ない恋の終わりの感情が美しく丁寧に描かれているこの歌詞から野田洋次郎さんの凄さが改めてわかりましたね。

そして、そんな歌詞の世界観を儚くも力強く、そして少女から大人の女性へと変わっていくちょうど間の年齢のadieuが、見事に表現しきっていました。

ぜひ映画と合わせて聴きたいですね。

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