電話のシーンと同じように、まずはharuru犬love dog天使が街を歩いているシーンから見ていきましょう。

街の中にいる彼女は、部屋の中で彼氏からの電話を待っていたときと大分雰囲気が違いますね。

髪型も服装も大人っぽくなっています。

見たところ、彼女はどうやら何か目的があって街を歩いているわけではないようです。

ゆっくりとした足取りや定まらない視線から、当てもなく彷徨っている様子が伝わってきます。

もしかしたら、部屋で彼氏からの電話を待ち続けるのが切なくなって、街へ出てきたのかも。

歌詞の中には「君が明日私の街に来る」というフレーズがあります。

明日になったら、ようやく愛しい恋人に会える。

そう思ったら、きっと居ても立っても居られなくなったのでしょう。

終電に乗って君の街へ

haruru犬love dog天使に対してYUNGYUは、はっきりとした目的を持って街を歩いている様子です。

途中で電話を掛けたりしながら、最終的に彼が向かったのは駅のホーム。

きっと彼女がいる街まで向かう電車に乗るためでしょう。

YUNGYUが歌う歌詞の中に「向かう君の街」というフレーズがあります。

haruru犬love dog天使が歌っていたフレーズは、「君が明日私の街に来る」。

しかし、YUNGYUが乗ろうとしている電車は恐らく終電。

彼は明日になるのが待ちきれなくて、予定していた日の前日に慌てて終電に飛び乗ったのかもしれません。

公衆電話で電話を掛けていたのは、彼女に今日会いに行くことを伝えるためだったりして……。

だんだんと、そんなストーリーが浮かんできませんか?

遠距離恋愛のもどかしさ

この曲で歌われているのは、遠距離恋愛をしている恋人たちの心情。

会えない時間が長いからこそ、2人の絆は深まります。

しかし、どんなに絆が深くなっても、会えない時間の切なさは埋められない。

そんな遠距離恋愛のもどかしさに胸が締め付けられます。

切なさが恋を育てる

恋人からの電話を待つ夜。

恋人に会いたくて終電に飛び乗る夜。

どちらも、遠距離恋愛をしたことがある人なら共感できるシーンだったのではないでしょうか?

好きな人といつでも会えるわけじゃない。

だからこそ、好きという気持ちが日に日に大きくなっていく。

恋愛とはそういうものなのかもしれません。

切なさがなければ、きっと恋は育たないのでしょうね。

タイトルに込められた想い

どこにいても、何をしていても、恋人のことを考えてしまう。

街の雑踏の中に立っていても、頭の中にあるのは恋人のことだけ。

恋人のことで頭がいっぱいになっているときは、周囲の騒がしさなんて気にならないものです。

切なさと愛しさ。

遠距離恋愛中のharuru犬love dog天使とYUNGYUは、それを引きずって街を歩いているのでしょう。

早く私の街まで会いにきて。

早く君の街まで会いにいきたい。

その2つの気持ちを合わせて『街まで』というタイトルにしたのかもしれません。

最後に

haruru犬love dog天使【街まで feat. YUNGYU】MV解釈!切ない距離感に浸ろうの画像

遠距離恋愛は切ない……。でも、切ないからこそ恋は燃え上がります。

障害の多い恋愛ほど盛り上がるというのは、よく聞く話です。

簡単で手軽な恋なんて、本当の恋とは呼べないのかもしれませんね。

切ないからこそ燃え上がる恋

『街まで feat. YUNGYU』のように、切ないからこそ燃え上がる恋について歌っている曲を紹介します。

切なさや寂しさの中に、本物の愛を見つけてみませんか?

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大人の恋愛を歌ったBENIの『Chasin' feat. IO』。

曲とMVから漂う色っぽさに胸がドキドキすることでしょう。

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