上地雄輔が遊助としてリリースした『いちょう』
今回スポットを当てる曲は遊助こと上地雄輔さんの歌う『いちょう』です。
上地雄輔さんといえばクイズ番組「ヘキサゴン」で話題になった彼。
おバカキャラとして有名になり、その後遊助としてソロデビューしています。
今回紹介する『いちょう』はカノンのリズムを使った切ない楽曲。
いつもの上地雄輔さんとは違い、おバカな一面を封印した曲となっています。
気になるのはタイトルの『いちょう』です。
夏を越えて少し涼しくなってきた秋になると綺麗に紅葉するのがいちょう。
そのいちょうをタイトルにした曲は一体どんなテーマで描かれているのでしょうか?
「ありがとうを言わせる」がテーマ
実は『いちょう』は、付き合っていた彼女が死んでしまう曲だそう。
そんなとき、彼女は悲しくて「ごめんね」と言いたくなってしまうのが普通でしょう。
しかしこの曲では彼女に「ごめんね」とは言わせません。
代わりに「ありがとう」と言わせることがこの曲のテーマとなっているんです。
大好きな彼女に最後にはどうしても「ありがとう」と言って欲しい。
そんな彼の気持ちが伝わってきますね。
歌詞にはどんな内容が隠されているのでしょうか?
それでは、歌詞を紐解く前にミュージックビデオを見てみましょう!
ストーリー仕立てのMVを紹介
いかがでしたか?
お茶の間から「かっこいい…」という声が聞こえてきそうです。
透き通るような遊助の歌声と共に流れるカノンのリズムがとても切ない!
そして、MVの中で展開されるストーリーにいつのまにか引き込まれていきます。
果たして最後に彼女に「ありがとう」と言わせることはできたのか!?
ラストまで注目しながら楽しんでみてください。
歌詞にはどんな想いが込められているのでしょうか?
歌詞の意味を紐解いていきたいと思います。
歌詞に込められた心情を紐解く
『いちょう』の中で、付き合っていた彼女は死んでしまいます。
死んでしまうことが分かっていたのでしょうか?
もし分かっていたとしたら、死んでしまう彼女と一緒にいることはとても辛いことだったでしょう。
せっかく今まで楽しい思い出を作ってきたんだ。
「ごめんね」なんて謝る必要はないんだよ。
そんな気持ちが伝わってきます。
これから先死んでしまう彼女に一体何を伝えたかったのか?
そして最後に「ありがとう」という気持ちにさせることはできたのか?
そこに注目しながら歌詞を紐解いてみましょう。
死を覚悟したときの心情って?
君流した涙 両手広げて 僕抱きしめた
あの日から あの時から 「ごめんね」をくり返してた
出典: いちょう/作詞:遊助 作曲:Daisuke“D.I”IMAI・遊助
「あの日」とは、「あの時」とは、何の瞬間だったのでしょうか。
おそらく「余命が宣告された日」だったのだと思います。
もう死んでしまうんだと分かったとき、彼女はどんな気持ちだったのでしょうか。
付き合っている彼に申し訳ない気持ちだったのかもしれません。
もう一緒にいられなくなるんだ。
ずっと一緒だと思ってたのに、ごめんね。
そんな気持ちが伝わってくるようです。
でも主人公の僕は彼女に後ろめたさを感じて欲しくないのです。
今まで一緒にいたことが大切な思い出なんだよ!と。
切ないストーリーの幕開け
(We're gon' make it higher. Never forget desire.
We can do it. So let's get started.)
出典: いちょう/作詞:遊助 作曲:Daisuke“D.I”IMAI・遊助
続いて英語歌詞が入ります。
僕たちはもっと上を目指さなきゃ 決して望みを捨てないで
僕たちならできる だから始めよう
和訳するとこういった感じでしょうか。
僕たちとはおそらく彼女と僕の意味でしょう。
まだ死ぬとは限らないじゃないか。
だから諦めずに前を向こう。
と、まだ主人公は希望を捨てていないことが分かります。
希望を捨てきれない主人公。
これからどんなストーリーが始まるのでしょうか?