4枚目のシングル「ライオン」
切ない恋を歌った「ライオン」
「ライオン」は遊助の4枚目のシングルとして2010年3月にリリースされたシングルです。
それまでは黄色い花の名前をシングルのタイトルに起用していましたが、今作は黄色い動物「ライオン」を使用。
ライオンと言えば百獣の王で、どの動物たちよりも強くて勇ましく、カッコイイ象徴でもあります。
しかし、今作「ライオン」は叶うことのない恋心を歌った切ない恋愛ソング。
PVに出演している男の子はあの人!
遊助と共演経験のある松川尚瑠輝が出演!
公開されている「ライオン」のPVで主役を務めているのは、俳優の松川尚瑠輝。
子役としてデビューし、数多くの作品に出演しています。
一番有名なのは、子役時代に出演したドラマ『女王の教室』でしょう。
あのときは悪ガキ感がありましたが、「ライオン」のPVでは切なげな表情を浮かべる貫禄ある俳優に成長しています。
女の子は今大人気の足立梨花
相手役の女の子を演じているのは、今大人気の女優足立梨花!
リリースが8年前なので、ちょうど足立梨花自身が高校生ぐらいの頃に撮影されています。
清楚で可憐なイメージをそのままに、主人公の好きな人としてかわいくてナチュラルな演技に注目してくださいね。
切なすぎる歌詞を徹底解説!
生まれ変わってもまた僕にして
長い 雪解け 恵み
いつもの路地 顔出すつぼみ
ただ 僕は待ち続け
まだ白いため息 見上げた小春日和
出典: ライオン/作詞:遊助 作曲:遊助・Cube Juice
歌詞はPVと同じストーリーになっているので、ここは彼女を待っているシーンを指しています。
長い冬が終わり、そろそろ春が来る頃、ちょうど2月末や3月あたりでしょうか。
まだ息は白くて雪も残っている場所で、呼び出された僕は少しの期待を胸に待っています。
彼女に思いを寄せている僕にとっては、学校などではなく、こうして違う場所に来て欲しいと言われるだけで舞い上がってしまうのです。
そして、一体何の話だろう?もしかして、もしかするのかな?と不安とワクワクを感じる僕の元に、彼女が到着します。
君は寒そうに ほどけたマフラーなおしたね
ほほ赤らめた 僕に優しく近づいて
ポケットから取り出した 僕宛てじゃない手紙に
そっとささやいた
「彼に届きますように」
出典: ライオン/作詞:遊助 作曲:遊助・Cube Juice
ほどけたマフラーという描写は、彼女が走ってきたことを指しているのでしょう。
マフラーを直して、寒さとちょっぴり期待して顔が赤い僕に近づいて、手紙を渡します。
その手紙は僕ではない、彼女が好きな相手への手紙。
これ渡して欲しいんだと言われて受け取った手紙を前に、彼女は「彼に届きますように」とささやくのです。
純粋で残酷な、まっすぐな彼女の思いを目の前にした僕は、あ然と立ち尽くすしかない。
渡してってどういうこと?好きだったの?と、初めて知ることばかりが頭を占拠して離れない。
それでも彼女がちょっと照れた顔で頼んでくるから、頷く以外の選択肢はないのです。
生まれ変わってもまた僕にして
君をそばでずっと見ていたい
この想いよ 空に響け
広い世界 長い時代 出会い そして愛
僕の背中に「夢」
出典: ライオン/作詞:遊助 作曲:遊助・Cube Juice
あいつみたいになれたら、君に好きになってもらえたのだろうか。
友達じゃなければよかったんだろうか。
僕の頭にはたくさんの思いが駆け巡ったことでしょう。
しかし、最後には生まれ変わってもやっぱり僕でいたいと思ってしまうのです。
なぜなら、ずっと側で彼女を見てきたからこそ、僕は彼女のことを好きになれたから。
あいつが知らない彼女の色んな一面を知っている。
生まれ変わってあいつになったら、ほどけたマフラーを直す姿も、照れた顔も見ることができない。
もちろんできることなら両思いになりたい。
でも、それができないなら、できないと知ってしまったから、一番近くで君を見られる友達という立場でいい。