1stアルバムの表題曲
ニコニコ動画にも公開
【アンハッピーリフレイン】は2011年5月2日にニコニコ動画に公開された楽曲です。
その後、wowakaさんの1stアルバム【アンハッピーリフレイン】の表題曲としても収録されました。
アルバムにはwowakaさんの代表曲が多数収録されており、未だにファンからの根強い人気を誇っています。
世間が持つボーカロイド曲のイメージは、wowakaさんの楽曲による影響が大きいです。
伝説とも呼ばれるボカロPの遺作を、今一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
【アンハッピーリフレイン】の世界観
【アンハッピーリフレイン】に登場する主人公は音楽での成功を夢見ています。
しかし、次第に理想と現実とのギャップに苦しみ始めるのです。
そして、最後には衝撃の結末が待っています。
本当の幸せとは一体何なのかをリスナーに問いかける、メッセージ性の強い楽曲です。
そんな【アンハッピーリフレイン】の歌詞の内容を紐解いていきましょう。
1番の歌詞の解釈
音楽に夢を見る
散弾銃とテレキャスター 言葉の整列、アンハッピー
単身、都会の町並み 撃ち込んだ音、嫌いですか?
出典: アンハッピーリフレイン/作詞:wowaka 作曲:wowaka
声が潰れるまで歌って 何度の時間を棒に振った
やっとのこと手に入れたアンタ 手離す訳にいかないでしょ
出典: アンハッピーリフレイン/作詞:wowaka 作曲:wowaka
毎日ライブを繰り返し行ているのに、手ごたえも無いまま時間だけが過ぎていきます。
しかし、何もかもを捨てて上京したからこそ、簡単に引き返すことはできないのです。
いつかは報われるかもしれないという幻想を追い続けます。
上手くいかない日々
「ワンマンライブ大成功!」 頭の中は少女漫画
残弾、既に無くなった 此処で一度引き返そうか
出典: アンハッピーリフレイン/作詞:wowaka 作曲:wowaka
ライブが成功したというのは主人公の妄想です。
毎日、成功するイメージを繰り返しながらライブを続けます。
しかし、結果は出ません。
結果がでないということは、生活するためのお金も稼ぐことができないということです。
そんな状況にもジリジリと限界が近づいてきます。
主人公は音楽を辞めて、地元へ引き返すことを考え始めるのです。
そっと置いた丁度良い都合を 何度も拾い上げてたんだ
みっともない暮らしにもうバイバイ そろそろ迎えが来るのでしょ?
出典: アンハッピーリフレイン/作詞:wowaka 作曲:wowaka
何度も音楽を辞めようとはしたものの、「もう少しだけ」と自分に言い訳をしながら活動を続けている主人公。
続けてさえいれば、きっといつかは報われると信じていました。
「きっと明日こそは」という、根拠のない希望にすがっているのです。