【3分29秒】について
ヒトリエの【3分29秒】は2021年に6月にリリースされたばかりの曲です。
5月より配信は始まっています。
テレビアニメ「86-エイティシックス」のオープニング曲としても有名ですね。
ハードなロックサウンドと疾走感あふれるスピード感がカッコいい曲です。
独特の言葉を並べて描かれた歌詞にはどのような意味があるのでしょうか?
苦しく切ない世界観が浮かばれます。
歌詞が気になるところですね。
それでは【3分29秒】の歌詞を徹底的に考察していきます!
【3分29秒】の歌詞を考察
頼まれても変わらないこと
哀願しても懇願しても変わらないや、もう
出典: 3分29秒/作詞:シノダ 作曲:シノダ
【3分29秒】の歌詞の中でよく出てくる「哀願」。
まず、哀願の意味から考えてみましょう。
日常ではあまり使わない言葉ですね。
哀願とは、人々の持つ同情するという感情にうったえて頼みごとをすることです。
人は頼みごとをされると「かわいそうだから助けてあげよう」と思う気持ちが少なからずあるでしょう。
「かわいそうだと思ってもらえるだろう」と相手を信じているように見えます。
または、少し下に見ているということも考えられますね。
そして、懇願という言葉はどういう意味でしょうか。
この言葉は日常でも使うことが多いですね。
懇願とは、特別に頼みごとをするということですね。
冒頭のこのフレーズでは、情に訴えかけても何も変わらないし変われないということをいっています。
主人公の頼みは叶わないことを描いている切ないフレーズですね。
日常生活でも、願っても叶わないことは多々ありますね。
そんな悲しい気持ちを表しています。
少しだけ、絶望的な気持ちになっている様子もうかがえますね。
暗い未来を想像している
昏昏たる水晶体には映らない未来
出典: 3分29秒/作詞:シノダ 作曲:シノダ
このフレーズも難しい言葉が並べられていますね。
まず、こんこんというのは暗いや苦しい、不幸だという意味があります。
つまり未来は暗いと想像しているのでしょう。
これまで散々、相手に哀願してきました。
しかし、残念ながら変わることはなかったのでしょう。
ここでいう未来とは、その相手ありきで達成できたものなのかもしれません。
又は、一緒に描いていた未来なのかもしれません。
しかし、一緒に達成することはできないし何もかもうまくいかないという主人公の気持ちがあります。
これ以上辛くなる未来は見えないといっているのでしょう。
切なく印象的なフレーズですね。
意味深なフレーズ
そんなあなたを僕は見ている
出典: 3分29秒/作詞:シノダ 作曲:シノダ
このフレーズはどういうことを表しているのでしょうか?
あなたというのはいなくなってしまった友人のことでしょう。
主人公はこれまで、あなたがずっとそばにいることを何度も願ってきました。
しかし、そのことは叶えられませんでした。
友人は新たな夢や自分の決めた道に向かって歩み出すのでしょう。
友人が旅立つのを応援したい気持ちもあるけど、大事な存在だったからこそ寂しい気持ちもあります。
そんな友人の背中を見て歌っているフレーズのような気がします。
きっと友人と主人公は、元々は同じ夢や目標があったのでしょう。
しかし、いつの日かそれが変わっていきます。
このシチュエーションは、友人関係でもいえるし恋愛関係でもいえることですよね。
お互いの向いている方向が違う時が訪れるかもしれないということです。
YouTubeのコメントでは、「そのメンバーのことを歌った曲だ」というコメントが多く寄せられています。
そういった背景もこの曲が生まれたきっかけの1つになっているのでしょうね。
これまで当たり前だった日常が変化すると、誰しも戸惑うものです。
みんな同じということ
僕達みんな終わるまで
やることは同じさ
出典: 3分29秒/作詞:シノダ 作曲:シノダ
最後のこのフレーズにはどのような意味が込められているのでしょう?
目の前からいなくなってしまったとしても、その存在は心の中から離れないということです。
「ヒトリエ」の残ったメンバーの気持ちを表している部分のようにも感じますね。
仲間のうちの1人がいなくなってしまうと、心まで離れてしまうと思いがちです。
確かに、これまで一緒に過ごしていた時間はなくなってしまいます。
それはとても寂しいことです。
しかし、物質的な距離が離れたとしてもどこかでお互い気にはしていますね。
恋愛関係でも、別れたけど友達というパターンもあったりします。
陰ながらお互いの存在をなんとなく気にはしていて、刺激を受けたりするという意味です。
そういった関係って素敵ですね。
過ごしている場所は違うけど、お互いの存在を気にしているということです。
【3分29秒】では離れてしまったあなたのことを、悲しんでいて恨んでるフレーズから始まりました。
しかし、本当は離れてほしくなかったけどメンバーの意志を尊重したい気持ちもあるのでしょう。
最後のこのフレーズからは、そんな様子がうかがえますね。