椎名林檎のイメージって?
椎名林檎の独特な声は、喉の奥から絞り出す様な、それでいて滑らかな高音もOKで、ちょっとだけハスキー。なんて言うとわかりにくいかもしれませんが、要するに、他のアーティストにはない魅力的な歌い方です。
デビューからずっと独特ではある彼女ですが、最初の頃は、どこか苦しんでいるかの様な発声で、どの歌にもおどろおどろした雰囲気を感じませんでしたか?
ここ数年の椎名林檎の歌い方には、そういうイメージからは少し離れ、もっとあっさりと歌い上げる様な心地良さすら感じます。2014年には、NHKのサッカー放送のテーマソングを歌いましたが、彼女がスポーツ系の番組の歌を歌うなんて、とても斬新に感じた人も多かったのではないでしょうか。
椎名林檎の音楽性
彼女の生み出すメロディーラインには、音楽クリエイターとしての才能を感じずにはいられません。いきなり移調したり、声を裏返してみたり、どのアルバムにも遊び心満載の曲が豊富に収録されています。
表現の仕方が独特過ぎて…
彼女の思いつくエンターテインメントには、いつも驚きが隠れています。歌だけでなく、衣装もアルバムジャケットも、誰も思いつかない発想の連発です。聴く人や観る人には嬉しいサプライズと言えますね。
この独特な世界観は、彼女のこれまでの人生、いったいいつ芽生えたものなのでしょうか。普段の生活の中から何気なく生まれるセンスなのだとしたら、本当に椎名林檎という人はすごい人だと言えますね。
アクティブに踊ってみたり
ご存じの通り、CMで器用にムーンウォークを披露したこともある彼女ですから、軽快なダンスだって踊れてしまいます。
こうしてみると椎名林檎という人は、まだまだ私たちの知らない音楽性を秘めていて、もったいぶって小出しにしているのではないかと。これからも少しずつ、思いもよらないエンターテインメントを披露して行く人なのでしょう。今度はどんな驚きをくれるのか、楽しみでもありますね。
「旬」はこんな歌
さて、「旬」という曲についてですが、まずは動画をチェックしてみましょう。
2009年リリースの「三文ゴシップ」に収録されたこの曲は、まさに彼女の音楽の神髄に触れることができる曲です。力強いピアノのアレンジがすごく良いですね。躍動感を感じる音です。
そして、最初から最後まで、ずっとベッドの中で歌い続ける彼女が、とっても綺麗に映っていますね。大きな動きもなく、ただじっと前を見て歌っているだけなのに、印象深い映像として心に残ります。
生命力を感じる歌詞
誰もがわたしを化石にしても
貴方に生かして貰いたい
出典: http://www.uta-net.com/song/81044/
「旬」は、椎名林檎が出産をした時に作ったとも言われてますが、確かにこの歌には、清々しい「生命力」を感じずにはいられません。
自由きままに生きてきて、命について深く考えたことがなかった彼女が、あらためて「生きる」ということをモチーフに、いろんなメッセージを歌に込めたのではないかと思えてくるのです。もちろん、推測ですけどね。