なぜか輝く月に落とされ
このうつむく様をただ無機質な花が笑う

出典: 造花が笑う/作詞:オオキノブオ 作曲:ACIDMAN

引用部分2行目の「無機質な~」とは、まさに造花のこと。つまり「あの人」です。

そして反対に、引用部分1行目で月に照らされているのは主人公でしょう。

主人公は何にうなだれているのか…。

それはやはり、「あの人」の感情を取り戻す方法が見つからないことでしょう。

しかし歌詞ラスト、衝撃的な光景が目の前に広がります。

なんと、あれだけ笑わなかった「あの人」が、笑顔を見せているのです。

暗いシーンが続いただけに、このハッピーエンドには若干の違和感さえ覚えてしまいますね…。

タイトルの意味とは?

さて、最後にこの楽曲のタイトル『造花が笑う』がどういう意味だったのか、解き明かしていきましょう。

造花という言葉が、この楽曲において「あの人」のことを意味していたことは変わりありません。

そして『造花が笑う』ということも、「あの人」が笑顔を見せたという解釈で問題ないでしょう。

歌詞中ですっかり感情を失っていた様子の「あの人」が、なぜ最後の最後に笑顔を見せたのか。

残念ながらその理由は明記されていませんが、これは読者の解釈次第でしょう。

「あの人」が笑うことは主人公の望みなのか。

感情のない「あの人」が笑顔を見せてくれる、という幸せが訪れたのか。

最後にちょっぴりを残し、解釈の楽しみを与えてくれているところも1つ、この楽曲の魅力といえそうです。

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