深紅の歌詞と解説!

それでは、深紅の歌詞の紹介とその解説をしていきます。

この深紅という歌は一体何を歌った歌なのでしょうか?

ロボットアニメのストーリ-に共通する背景として、戦争や戦いというものがあります。

したがってそのイメージソングであるこの曲は悲しみを歌った曲なのかもしれません。

それでは具体的に見ていきましょう。

深紅というタイトルについて

深紅とはあまり普段使用しない言葉ですね。

どんな意味なのでしょうか?

深紅とは濃いべにいろ真っ赤な色のことを指します。

なんの赤色を指しているのかということも考えていきましょう。

祈るように瞳を閉じた
この想いが届くようにと
何のために弱さかくして
誰のために涙流すの

出典: 深紅/作詞:長瀬弘樹 作曲:柳沢英樹

前半2行で強い想いを込めて祈っている様子が描かれています。

強い祈りを捧げるときは大抵の場合、現状を変えたいという想いがあると思われます。

それは戦争の悲惨さ、残酷さでいっぱいの現状から変わりたいということでしょう。

後半の歌詞は何に対して悲しめばいいかわからなくなっている様子が描かれています。

それほどに多くの悲しみが生まれた、混沌とした大きな戦いの最中であるというイメージが湧いてきます。

愛しさは哀しい詩(うた)
あなた想う誓い そのはかない調べが
私を揺らしてく 切なさより深く
痛みより焦がれて 溢れ出す願いを この胸に捧げるの

出典: 深紅/作詞:長瀬弘樹 作曲:柳沢英樹

愛しさがあるから、愛しさがあるからこそ哀しみが生まれる。

相手のことを想えば想うほど、自分が不安定になってしまう様子が描かれています。

その痛みが溢れ出すほど、想いがあふれている。

それでも相手のことを想うことがやめられないヒロインのイメージ像が湧いてきます。

深紅の空 燃え立つように
信じる強さ 求めてく
二つの鼓動 溶け合うとき
生きる意味がそっと変わる

出典: 深紅/作詞:長瀬弘樹 作曲:柳沢英樹

空が戦争中に赤く染まっている様子と自分の中に燃え盛る信じる想いが強くなっていく。

戦争の惨事がひどくなればなるほど、自分の中の想いが比例して大きくなる感じがわかります。

二つの鼓動というのは、自分と想う相手のことを指しているのでしょう。

その二つの鼓動、想いが一つになったときに、生きる意味が変化します。

それは自分のためだけでなく相手のためにも生きるということへの変化です。

この歌詞からもわかる通り、この歌は戦時中にある恋物語も描かれています。

この世界が終わりを告げようとも
あなたの声 私に未来を燈すから
出会いは奇跡 握るその手に
ささやく風 時間を止めた

出典: 深紅/作詞:長瀬弘樹 作曲:柳沢英樹

世界が終わり、絶望につつまれたとしても、あなたの声さえあれば、自分に未来がある。

それほどに相手の存在が自分にとって大きいものになっている様子がわかります。

後半の歌詞は出会いの可能性がある状況で、その出会いが生まれた。

そしてその瞬間、まるで時間が止まってしまった様子が描かれています。

明日という暗闇 進んでく光は
あなたという真実 すぐそばに 感じるから

出典: 深紅/作詞:長瀬弘樹 作曲:柳沢英樹

明日は全く先の見えない状況で不安しかありません。

その状況でも進まなければなりません。

そして道しるべとなる光は恋焦がれてる相手でしょう。

あなたがいるという真実があればどんな暗闇も進める気持ちであることが描かれています。

最後の近くに感じるというのは、実際問題、実質的な距離は離れている。

けれども想いは近くに感じるということでしょう。

深紅の炎 目覚める空
私がここにいるシルシ
あなたに今 刻むように
無垢な花になって歌う

出典: 深紅/作詞:長瀬弘樹 作曲:柳沢英樹

前半2行から戦争の最中にいる自分が表されています。

戦争中は多くのものを背負って生きていかなければいけない。

そうして多くのものを背負ってきたからこそ、今の自分があるということが示されています。

後半は自分の相手への思いを何らかの方法で、きれいな形で届けたい。

そんな思いが伝わる歌詞になっています。

確かなもの何も見えなくても
ぬくもりが あなたの言葉をつむぐから

出典: 深紅/作詞:長瀬弘樹 作曲:柳沢英樹

先の見えない不安な状況でも、私の「ぬくもり」が「あなたとの言葉」を紡ぐ。

これは、相手への祈りがきっとなんとかしてくれるのではないか。

そんな期待が見え隠れする歌詞になっています。

深紅の炎 目覚める空
私がここにいるシルシ
あなたに今 刻むように
無垢な花になって歌う

出典: 深紅/作詞:長瀬弘樹 作曲:柳沢英樹

これは前述の歌詞と同じですね。

最後の行の「無垢な花」になってというのは、すでに自分は「無垢な花」ではない。

おそらくすでに手を血で染めてしまっている。

もしくはそういった状況をたくさん見てきてしまっている。

この戦いによって、多くの悲しみを背負っているのでしょう。

だけれどもあなたへ思いを届ける。

そのときだけは、せめて「無垢な花」になって想いを届けたいということなのでしょう。