夢アド夏曲は「アイドルの片思い」

【メロンソーダ(夢みるアドレセンス)】歌詞を解説♪一人の女の子だから…アイドル目線の恋心が甘酸っぱいの画像

2018年の夏曲『メロンソーダ』は、片思いをするアイドルの女の子目線で描かれています。

これまでの夢みるアドレセンス(以降「夢アド」)の楽曲といえば、多くがロック調。

スピード感のある力強い歌声が特徴的でした。

今回の曲はこれまでとは一転、まさに王道アイドルといった曲調と可愛らしい歌詞が印象的です。

夏にぴったりの爽やかな雰囲気ですが、歌詞には気持ちを伝えられずに思い悩む女の子の心境が表現されています。

「アイドル」と「女の子」

【メロンソーダ(夢みるアドレセンス)】歌詞を解説♪一人の女の子だから…アイドル目線の恋心が甘酸っぱいの画像

曲の主人公はただの女の子ではなく、アイドル」として活動する女の子です。

メッセージの内容に共感の嵐!

ねえ アイドルの前に ひとりの女の子なのよ
平気な顔に見えるでしょ? わたしもプロだから
「ねぇ 誰といるの?」とか 「わたしのこと嫌い?」とか
下書き保存に隠して 「おはよ」って送るの

出典: メロンソーダ/作詞:ムツムロ アキラ 作曲:ムツムロ アキラ

生活だけを切り取ればアイドルでも、恋する気持ちは普通の女の子と同じ。

歌いだしの歌詞にはそんな気持ちが込められているようです。

お仕事で演技をするのと同じように、好きな人の前では冷静なふりをしてしまいます。

しかし「どこで誰と何をしているのか」「自分のことをどう思っているか」といった質問はできずにいるようです。

本当に送りたい文は送れないまま、未送信のメッセージとしてどんどんたまっていきます。

伝えられないけれど、いつか伝えたいから消したくもない、という主人公の気持ちの表れです。

メッセージで当たり障りのない朝の挨拶を送ってしまうところは、共感できる人も多いのではないでしょうか。

恋をして初めて知ること

あの子のことが好きなのか 聞けないままで夏が終わる
うまれて初めての気持ち 少女漫画みたいな気持ち

出典: メロンソーダ/作詞:ムツムロ アキラ 作曲:ムツムロ アキラ

恐らく、主人公にとってこれが初恋なのでしょう。

なかなか思いを伝えられないもどかしさや、相手が他の子と付き合ってしまわないかという不安があるのかもしれません。

初めて人を好きになったときめきを実感している主人公。

それを「少女漫画みたい」と表現しています。

片思いの切ない気持ち

【メロンソーダ(夢みるアドレセンス)】歌詞を解説♪一人の女の子だから…アイドル目線の恋心が甘酸っぱいの画像

ねぇ カメラの前なら キメ顔 すぐに作れるのに
あなたとふたりきりだと じょうずに出来ない

出典: メロンソーダ/作詞:ムツムロ アキラ 作曲:ムツムロ アキラ

ここでも、アイドルとしての自分とは違う「一人の女の子」として恋に悩む様子が表現されています。

アイドルにとってのキメ顔といったらやはり笑顔

でも、好きな人の前では緊張して、いつもできているはずの笑顔もうまく作れない。

せっかく一緒にいるのになんだか切なくなってしまう、片思い中のリアルな気持ちがぎゅっとつまっているような歌詞です。

会えないなら考えていたい

祭りも花火大会も ライブの予定が入るけど
毎朝の星占いは あなたの分まで見てるのよ

出典: メロンソーダ/作詞:ムツムロ アキラ 作曲:ムツムロ アキラ

夏はカップルにとっての思い出づくりに最適な沢山のイベントが催される季節です。

しかしアイドルである主人公は、仕事が入っているために好きな人を誘うことができません。

一緒にイベントに行けない代わりに、毎日テレビの占いコーナーで相手の分まで運勢をチェックしているようです。

絶対に相手には伝わらないのに、欠かさず相手の分まで確認してしまいます。

これは、何をしていても好きな人のことを考えてしまうという心境の表れです。

相手の分まで占いの結果を見たところで何をするというわけではありませんが、ついつい見てしまう。

遊びには行けないし会えないけれど常に相手を思っていたい、といういじらしさが伝わってきます。