『alone』について
アルバム『Brand New Maid』収録
メイドの衣装に身を包み、ラウドなハードロックサウンドを奏でるという他にはないスタイルで人気を集めるガールズロックバンド「BAND-MAID」。
BAND-MAIDはウェブラジオ『Jrock Radio』のFacebookページで紹介されたことがきっかけで、海外のファンも多く獲得している要注目のバンドです。
『alone』は、そんなBAND-MAIDの2016年5月に発売されたアルバム『Brand New Maid』に収録されています。
このアルバムの仕様はCD+DVDのType-Aと、CDのみのType-Bの2種類です。Type-AのDVDには3曲のMVが収められています。
アルバムで唯一バンドで作詞・作曲を行った曲
『alone』は、アルバムの中で唯一BAND-MAIDが作詞・作曲を行った曲です。
そのような背景もあり、メンバーもお気に入りの曲であると語っています。
ギターのKANAMIにとって、不穏な響きを持ったギターソロやコード進行を取り入れられたことが良かった点なのだそうです。
また、ベースを担当するMISAは弾いていて気持ちが良いベースラインが生み出せたと言っています。
彼女たちはメイド姿のキュートな見た目とは裏腹に、音楽に真剣に取り組んでいることがよくわかるエピソードではないでしょうか。
『alone』は他のクリエイターが作った曲と聴き比べても、まったく遜色ないですよね。
演奏の技術だけでなく、曲作りの面においてもBAND-MAIDは大きな才能を感じさせます。
MVが話題
『alone』のMVはバンドの格好良さが感じられる映像に仕上がっています。黒い影と光のコントラストが美しい映像です。
the band apart・ASPARAGUS・cinema staffなどのMVを手がけてきた青木良二が監督を担当しています。
その実績からもわかりますが、数々のバンドの魅力を引き出す映像を手がけてきたクリエイターです。
BAND-MAIDの演奏の迫力がとても伝わってきますよね。疾走感溢れるBAND-MAIDらしいロックチューンの魅力が堪能できる素晴らしいMVです。
また、2016年2月に公開されたこのMVはすでに280万回こえる再生回数を記録しているのです。
YouTubeのコメント欄を見ると、海外のファンからの書き込みが多く見られます。
日本だけでなく、海外からの人気も高いことがよくわかりますよね。
歌詞を紹介
次に、BAND-MAID自身が手がけた気になる歌詞の意味を解説していきます。
「キミ」から抜け出せない
キミの中に飛び込んだ 複雑な迷路みたいだ いつまでたっても抜けられそうにないや
気付けないまま 罠にハマってた (I'm)suffocating, running out of breath
どうしようもなくて ただ ただただ泣いた
出典: alone/作詞:小鳩ミク・彩姫 作曲:BAND-MAID
aloneには、「孤独で・ひとり」などの意味があります。とても深い意味を感じさせるタイトルですよね。
この曲の歌詞は、自分が恋する相手にハマってしまっている一筋縄ではいかない切ない愛が描かれているのです。
「キミ」の中に飛び込むとは、相手を好きになって深く知っていくことの比喩だと思います。
知れば知るほどに「迷路」のようで、そのミステリアスな魅力から抜け出せなくなっている状態なのでしょう。
気づいた時には「キミ」の魅力の「罠」にはまり、深く愛してしまっていたのです。
しかし、「キミ」はその愛に応えてくれず、孤独を感じています。
普通であればそのようなむくわれない恋愛は終わりにすれば良いと思うかもしれません。
しかし、「キミ」から抜け出すことはできないから泣いているのでしょう。それほど、「キミ」の魅力は失い難いものなのだと思います。
捨てられることはわかっているけれど
キミの中に飛び込んだ 絡まり合う嘘には もうこりごりさ
遊ばれて ポイポイ グチャグチャ 使い捨てにするんでしょ?? ねぇ??
出典: alone/作詞:小鳩ミク・彩姫 作曲:BAND-MAID