back number「ミスターパーフェクト」

【ミスターパーフェクト/back number】皮肉さの中に○○な気持ちも込められていた!?歌詞解釈の画像

3rdシングル「思い出せなくなるその日まで」のカップリング曲

「ミスターパーフェクト」は、2011年10月5日にリリースされたシングル「思い出せなくなるその日まで」のカップリング曲です。

表題曲は、back numberの入門曲といえる前作の「花束」で注目を集めた彼らが4か月ぶりにリリースされた楽曲で、とにかく切なさが広がります。

このシングルには「はじまりはじまり」というもう一つのカップリング曲もありますよ。

オリコン週間ランキングは24位、前作よりは少し落ちてしまいましたが、1stシングルが45位だったことを考えると、順調にランクを上げています。

またbillboard Uapan Hot 100や、Billboard JAPAN ラジオ・エアプレイ・チャート「Hot Top Airplay」では、2011年10月17日の1位を獲得しています。

AKB48KAT-TUNなどのジャニーズが軒並みトップに名前を連ねる中で、大健闘といえるでしょう。

皮肉さの中に込められた”素直”な気持ち

大切なのは、誰かが愛してくれること

「ミスターパーフェクト」=「完璧な男」とはどういうイメージがありますか?

何でもできる、優しくて、強くて、面白くて、才能があって、お金持ちで・・。なんていろんな想像ができますよね。

この楽曲の主人公も自分が想像する「完璧な男」を目指し努力していく姿が描かれています。

しかし、普通とちょっと違うのは、ネガティブな方向に気持ちが行っていることですね。この辺りがback numberらしいというか、清水依与吏の想像力の素晴らしいところではないでしょうか。

「ミスターパーフェクト」になるために、足し算をしていくのではなく、引き算していく。そうすると最後には、何にもなくなってしまうというお話です。

曲を作る時には、ライヴ感を大事にしているという清水依与吏。感情のこもった生の演奏では自分たちらしいものも出来上がるし、まだ足りないものもすべてが現れてきます。

でも完璧じゃなくてそんな”いびつさ”も大事にしたいと語っています。筆者も”いびつ”であるということが個性であり、”魅力”に変わっていくものだと思っています。

清水依与吏は、この歌詞について「皮肉」もあるけれど、”いびつ”を全て無くしたら周りに誰もいなくなってしまうんじゃないか?それじゃあ意味がないんじゃないの?という素直な気持ちも入っていると語っています。

「ミスターパーフェクト」の歌詞

いびつな僕に別れを告げて

ありがとうさようなら
今までのいびつな僕よ
そのままの君じゃ
生きていけなくて
だからここで手を振るよ
誰からも愛される人にならなくちゃ
誰にも嫌われない人になればいいのさ

出典: https://twitter.com/BMunber/status/921544349640298497

曲の最初はアカペラで始まります。

「そのままの君」=「いびつな僕」であり、今まで一緒に生きてきた自分自身に別れを告げて新しい自分に生まれ変わろうという決心をするところから始まります。

そんな決心をしたのは、愛されない経験をしたからではないでしょうか。ここでは、back numberでいう「失恋」が想像できますね。

全ての人から愛されるように、誰にも嫌われない完璧な人間になれば、こんなつらい思いをせずにすむと考えているのではないでしょうか。

自分革命の旅

なるべく楽しく生きてゆく為に
傷つきやすい胸は
捨ててしまおう
なるべく
誰一人傷つけないように
悪いところ見つける目も
潰してしまおう

出典: https://twitter.com/ikhbot/status/876175150537781248

ここからスタートする新しい自分を作るための旅

最初に始めたのは、楽しく生きていくために必要なこと。

周りのひそひそ話、ちょっと不機嫌な相手の顔、嫌な出来事にいちいち傷つかなくて済むように心を手放します。

次は人の悪いところばかりが目についてしまうのだから、目を無くせばいいと考えます。

もうこれ以上
誰も失わぬように
災いの元の口も縫ってしまおう
悪口が二度と
聞こえてこないように
両手で耳を塞ぐよ

出典: https://twitter.com/utakotobot/status/923007890616598528