なぜかな 涙が頬を伝う
夕暮れ 灯る光
小さなゴンドラ 上ってゆく 空へ
隣に座る 君のぬくもりに
なぜかな 涙が頬を伝う
巡り廻る観覧車 静かに揺られて
胸の奥が 張り裂けそうで
窓の外 流れる雲 見上げてた
出典: Ring of Fortune/作詞:林直孝 作曲:千葉"naotyu-"直樹
日が落ちかけて街には一斉に明かりがともります。
その様子を小さなゴンドラの中で見下ろすアイラ。
隣に座っていてくれるツカサの温もりを感じ、いずれ来る別れの時を思ったのか、それとも今が幸せなのをかみしめたのか、静かに涙します。
静かなゴンドラの中、静かなひと時。
けれど胸の中は様々な感情で張り裂けそうに。
静かに流れる雲を見上げて、涙を悟られぬようにしているのでしょうか。
迷わないで 信じていて
ずっとこのままふたり 寄り添って
運命の輪 繰り返せば 想いはやがて繋がるよ
答えを出し 未来へ願い続ける
迷わないで 信じていて
想い出は本物になるから
出典: Ring of Fortune/作詞:林直孝 作曲:千葉"naotyu-"直樹
永遠を夢見て寄り添いたいとアイラは願います。
運命は繰り返すのか、それはわからないけれど、きっと思いは繋がるはず。
答えはもう出ている。未来を夢見ようと。
最後の時まで夢を見ようと。
だからツカサに語り掛けます。
迷わないで、信じていて。想い出は本物になるから。
アイラは限られた時を、最後まで前向きに生きようと決めています。
怖くないよ 世界はまだ優しく色づいているから
壊れそうな 記憶のすべて
うつむいて 消えぬようにと祈るけど
今夜 夢の時間は終わり告げる
怖くないよ 世界はまだ優しく色づいてるから
出典: Ring of Fortune/作詞:林直孝 作曲:千葉"naotyu-"直樹
今にも壊れてしまいそうな記憶。
消えないように祈ることしかできません。
そしてついに、終わりの時がやってきます。
けれど、世界はまだ美しく色づいていて。
ツカサがともにいてくれるから、怖くなんてない。
恐怖を超えて、未来を夢見ることができるのですね。
いつかまた巡り会える日まで ずっと
君が見つけてくれたこの言葉を
運命の輪 繰り返せば 想いはやがて繋がるよ
プラスティックな心が満たされていく
忘れないよ おぼえてるよ
いつかまた巡り会える日まで ずっと
出典: Ring of Fortune/作詞:林直孝 作曲:千葉"naotyu-"直樹
そして訪れた最後の時。
二人は確かにここにいた。
確かに想いを交わしていた。
その事実は、想い出は、絶対に消えない。
アンドロイドも生まれ変わるのだとしたら、きっとアイラはこの想い出を忘れることはないのでしょう。
そして、ツカサの中でも、決して想い出は消えません。
この時、二人は永遠を手に入れたのではないでしょうか。
限られた時間を精いっぱい共に生きた。
その時の感動は決して色あせはしない、永遠の想い出となるのです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
Ring of Fortuneはアンドロイドという架空の存在をうたった歌ではありますが、人間の人生にも通じる真実がたくさんあるとおもいます。
人は限られた時間の中で生きるからこそ、何かに熱中したり、誰かを愛することができるのだと思います。
そんな当たり前だけれど、一番大切なことを思い出させてくれる一曲だったのではないでしょうか。
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