9年間の活動でいくつも天然エピソードを残しました。
そのどれもがファンの間では、「衝撃」と「笑撃」をもって語られています。
もはや、おとぎ話のように脈々と受け継がれていくほど強力です。
その中からいくつか挙げていきたいと思います。
まずはAKBカラオケ大会で、他のアイドルが流行曲やブリブリアイドルソングを披露する中、となりのトトロを独唱。
それは観客10万人をシーンとさせるほどのものでした。
もののけ姫ばりの怖いもの知らずです。
お次は、ポケモンが大好きでよくプレイするが、かわいいポケモンは進化させない。
醍醐味が台無し。
さらに自分に厳しい大矢さんは、夜9時以降は何も口にしません。さすがのプロ意識ですね。
ただし、定食タイプでなければ食べていいそうです。
矛盾も彼女の前では、歯が立ちません。
最後に彼女が残した名言をひとつ。「オブラートはおやつ」。
以上ですが、ここに挙げたのは氷山の一角です。
天然炸裂!ラストステージに置いた「言い間違え」
卒業・引退のコンサートと言えば、古くは山口百恵さんが去り際、ステージに置いたマイク。
最近では、AKB48を卒業した渡辺麻友さんが、最後の音楽番組で同じ演出をして話題になりました。
アイドルの定番ともいえるパフォーマンスですが、大矢さんは一味違います。
伝説の卒業コンサート
卒業コンサートの舞台に立った彼女は、アイドル人生9年間の思いがこもった感動的なステージをこなします。
詰めかけた観客・メンバーも感慨深い時間を共有。
そして、最後に同期で親友の松井珠理奈さんがスピーチに立ち、感謝のメッセージを読み上げます。
会場全体がしんみり。全員の涙腺がピークに達したときでした。
突然「あ、足つったあ~!」と叫ぶ声が聞こえてくるではないですか。
そうです。大矢さんです。しゃがみこんでいます。
なんでもコンサート序盤から痛かったそうで。全員が思ったはずです。
「今かよ。」と。
まだ、続きます。
何もありません!
こうして、一気に摩訶不思議ワールドへ入り込んだファン・メンバーたちに向けて、大矢さんから最後のあいさつです。
まじめです。支えてくれたすべての方々に感謝の言葉を贈りました。
ここで区切りをつけないと、ずっとグループに甘えてしまうと。
そして、こう言い放ちます。
「SKE48でやりきったことは何もありません!!あっ……やり残したことは何もありません!…でした」と。
会場7000人がズッコケました。最後の最後でド級の言い間違え。
珍しい笑いの花道
しかし、全体が温かい雰囲気と大きな笑いに包まれました。
それと同時に0時を越えて立ち去ってしまう「シンデレラ」のような余韻も、会場に漂っていたそうです。
卒業公演を終え、今後の活動は?と質問された彼女は答えました。
「芸能活動は続けたいと思っています。自分の中で一番楽しいものがアイドルだったので、次の新しい一番を見つけたいです。」と。
卒業後のシンデレラストーリーは?
こうして、素敵な「らしい」伝説を残してくれた大矢真那さんは、卒業後どのようなお仕事をされているのでしょうか?
ご紹介していきます。
拠点を東京に
卒業後は、東京の事務所に所属し関東を中心に活動の幅を広げています。
これまでに、広告塔としてサッカークラブのPR大使や人材派遣会社のイメージガールに抜擢。
持ち前の一生懸命さで頑張る人たちを応援中です。
「いつも笑顔」をポリシーに持つ、彼女ぴったりのお仕事と言っていいでしょう。
また、日本最大の「企業対抗駅伝」のアシスタントMCにも挑戦しました。
ただ、日焼け止めを塗るのを忘れて参加したり賞状を渡す向きを間違えたりと、天然キャラも相変わらず顔をのぞかせています。
女優としてステップアップ
SKE48を脱退してからは、本格的に女優業に力を入れています。
これまでに4つの舞台を経験しました。
1つ目は、「女神座ATHENA よみきかせリーディングライブ 天使の図書室 Vol.03」。
出演する女性アイドルたちが、全国に伝わる昔話を読み聞かせる朗読劇。
2つ目は、LIVEDOG GIRLS「レディ・ア・ゴーゴー!! 2018」という舞台。
つんけんしている悪魔という特殊な役に挑戦しています。
3つ目は、所属事務所が主催する朗読舞台「リバーサイドストーリー ~ネコの世界~」。
最後はアクロバットステージ「Infini-T Force(インフィニティ・フォース)」です。
アニメ会社「タツノコプロ」の創立55周年を記念した舞台で、大矢さんは、ヒロインの女子高生役を演じています。
演技経験のほとんどない彼女ですが、様々な舞台を経験することで着実に女優として力を付けていっているようです。
SNSでの評判も、おおむね高評価。
今後、いろんな作品で彼女を見る機会が増えていくのではないでしょうか。