「大人になるっていう事は あれこれと捨てるもんなんだ」
そう言い聞かせてしまう自分に うんざりしていた
出典: ストレイシープ/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
大人になるということ。
それを考えるのは、「早く大人にならないと」という焦りがあるからなのかもしれません。
夢ばかり見ていたら大人になれない。
しかし、いざ大人と呼べる年齢になってみると、夢を捨てたことが急に虚しく感じたりします。
大人になるために夢を諦める。
そんなのは、夢から逃げるための口実でしかありませんでした。
そのことに気付いて、また後悔したり……。
あれこれと理由をつけて夢を捨てることに必死になっていた過去の自分。
本当になりたかったのは、どんな大人だったのでしょう?
きっと夢を諦めてしまうような、そんな大人ではなかったはずです。
何も持っていない自分
逃げる事ばっか考えて その癖にどうも欲張りで
拾うものはないが失ったのは数多 自分には何一つ残っちゃいないや
出典: ストレイシープ/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
夢を叶える努力をしなかったのは、挫折するのが怖かったからかもしれません。
いっそ人生を掛ける思いで努力して、それでも叶えられなかった夢ならば諦めることもできたでしょう。
なんの努力もしないまま諦めた夢なんて未練が残って当然です。
あのとき頑張っていれば、今の自分はもっと違っていたはず。
捨てたはずの夢のことばかり考えて現状に満足できない。
そんな自分を「欲張り」と表現しているのではないでしょうか?
失ったものの数を数えるたびに後悔が増えていく。
いまさら追いかけられる夢なんてあるわけがない。
そうしてまた諦めては、何も持っていない自分に失望します。
歩くべき道を見つけた
飽きるほど後悔したのなら、次は前を向くだけ。
夢を捨てたあとも人生は続いていきます。
いつまでも立ち止まってはいられませんね。
夢に縛られるのを止めた
夢は夢なんだ 覚めた後にはもう自分次第
振り返る時間が無いなら 立ち止まる理由もないだろ
出典: ストレイシープ/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
一度捨てた夢のことをいつまでも後悔するのはやめにしよう。
「夢は夢」主人公はその考えのまま前を向くことに決めたようです。
今の自分は完全に夢から覚めた状態。
追いかけている夢はないけれど、後悔する気持ちもない。
主人公は「夢」というものに縛られるのを止めたのでしょう。
現実という道をしっかり歩いていく。
そのためには、考えなければならないこと、やらなければならないことがたくさんあります。
過去を振り返って後悔している時間なんてない。
前に進む。
それ以外に選択肢はないのだから、いつまでも立ち止まっていないで。
そんなふうに自分を鼓舞しているのだと思います。
過去の自分を救いにいこう
消さないでよ 二つと無い 芽吹いた僕の未来
止めないでよ 無謀でも 命が泣いていたんだ
お願いだよ わかってよ 孤独を待つよりは
あの日から迷子の僕等を 救いたいんだよ僕は 抱きしめたいんだよ僕は
ただ見返したいんだよ僕は!
出典: ストレイシープ/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
ここの歌詞からは「もう後悔したくない」という気持ちが強く伝わってきます。
子供の頃に諦めてしまった夢。
それをずっと忘れられずにいた。
叶える努力もしないまま捨てられた夢は、きっと主人公の胸の中で泣いていたことでしょう。
その泣き声に気付いたとき、主人公は過去の自分を救いにいくと決意しました。
自分が人生に迷ってしまったのは、夢を諦めたあの日がきっかけ。
どこへ向かえばいいのか分からない。
何もしたいことが見つからない。
そうして途方に暮れている自分を迎えにいこう。
そして言ってやりたいことがある。
未来は自分だけのものだから、周りの目なんて気にしなくていい。
自分の夢を馬鹿にする奴がいるなら、未来でそいつを見返してやれ。
主人公は過去の自分に向けて、こんな言葉を伝えたかったのではないでしょうか?
迷える羊に向けた熱いメッセージ
才能がなんだって言うんだ そんなんはどうだっていいんだ
肝心な衝動はそうだ 僕等の声がどうかだ
出典: ストレイシープ/作詞:東野へいと 作曲:東野へいと
曲の最後は、人生に迷っているすべての人に向けたメッセージで締めくくられています。
才能があるか、ないか。そんなものは夢を諦める理由にならない。
自分の心の中で響く声。
その声に従って生きていけばいい。
人生の迷子になってしまっているというのなら、そっと胸に手を当ててみてください。
答えはきっとそこにあるはずです。
「ストレイシープ」となった自分を救えるのは自分だけ。
後悔を乗り越えれば、その先には未来があります。
未来のことはすべて自分次第。
ここの歌詞にはそんな熱いメッセージが込められているのではないでしょうか?