「stay with me」収録
「タバコ」ライブMV
ライブ会場は東京の渋谷・道玄坂にあるShibuya O-EASTです。
FOMAREにとって記念すべき初ワンマンライブの映像。「タバコ」はラストの1曲になっています。
歌詞の意味を考察!
あなたって誰?
僕のこの息が止まった頃
この歌は誰が歌うかな
誰が愛してくれるかな
あなたは歌ってくれるかな
いつまで経っても
僕はここで歌っているよ
僕なりの僕であなたに歌を歌うよ
出典: タバコ/作詞:アマダシンスケ 作曲:アマダシンスケ
「タバコ」の歌詞は冒頭から切ない内容です。なぜ息が止まることを考えているのでしょうか。
答えは具体的に明かされているわけではありませんが、どんな気持ちなのかは伝わってきます。
まず、歌というのは何年経っても歌い継がれる可能性があるということ。
実際に歌っている人や演奏している人が亡くなったあとでも、その音楽を聴くことができます。
アマダシンスケさんは自ら歌詞を書いて歌いながら、この歌がずっと愛されて欲しい……と。
そう思っているのでしょう。もちろん生きているあいだも、亡くなったあとも、という意味です。
そして歌詞に登場する「あなた」がいったい誰なのか、気になるでしょう。
まずFOMAREの曲を聴いている人すべて……という解釈ができます。
聴いてくれる人がいる限り、歌い続ける、という話。FOMAREの曲を愛してほしいわけですね。
それから「あなた」は想いを寄せる女性という解釈も成り立つでしょう。
切ない歌詞とサウンドになっているので何の問題もなく楽しくつきあっている彼女ではない感じ。
元カノでしょうか。
出会いは17歳の夏
17の夏の夜8月半ばの夜
僕は君に出会って
それから毎晩の様
声を頼りに生きていた
僕は あなたの声を頼りに
出典: タバコ/作詞:アマダシンスケ 作曲:アマダシンスケ
どうやら女性との出会いは17歳の夏だった……という物語が見えてきました。
もちろん歌詞は創作なので、リアルな体験かどうかはわかりません。
「タバコ」という歌物語のなかで彼女との出会いを回想しているイメージ。
もちろん「君」や「あなた」が女性とも限りません。
「声を頼りに~」という歌詞から、とにかく一緒によくしゃべったという状況が想像されます。
あるいは電話の可能性もあるでしょう。もしかしたら女性ではなく憧れのミュージシャン?
大好きな音楽に出会い、そのボーカルの人の声を非常にリスペクトしているという話でしょうか。
そのボーカルの人は既に亡くなっているので、冒頭の「息が止まる」想像につながったのかも。
これまでの歌詞なら女性説、ミュージシャン説ともに当てはまりますが、続きを見てみましょう。
煙はタバコの煙?
ごめんの意味は?
そう 煙を吸って吐く僕を
あなたは見ていたよね
悲しそうな顔で僕を見て
そんな僕は君に満たされて
いつもの僕なら
黙って謝っていたよね
ごめんねってごめんねって
僕はあなたに言っていたよね
出典: タバコ/作詞:アマダシンスケ 作曲:アマダシンスケ
17歳の夏に出会った「あなた」の見ている前で「煙を~」という僕。かなり抽象的な表現です。
まず「タバコ」というタイトルの歌なので、煙はタバコの煙と考えるのが妥当でしょう。
そうするとタバコは20歳になってから……という年齢制限が気になるところです。さらに……。
「あなた」とは直接会えるようなので、ミュージシャン説ではなく女性説が濃厚になりました。
まとめると、17歳の夏に出会った彼女と20歳を過ぎてもつきあっている……という解釈。
これなら良い子の皆さんも納得できるでしょう。それでもタバコは体に悪い可能性があります。
そのためタバコを吸う僕を見て、彼女は悲しい表情をしていたのではないでしょうか。
僕は彼女に心配されることを内心嬉しいと感じているようです。反抗期の子供みたいな心情。
本人も彼女に甘えていることがわかっているから「ごめん」という話になるのでしょう。
ただし、いつもなら謝っていたけれど……という展開になっているので、今は違うようです。
どういうことなのでしょうか。