叶わないと知っていても
来世に託す誓い
つぎの世界で(また会いたいの)
生まれ変わって(また会いたいの)
こんどは幸せになろうって誓いましょう(誓いましょう)
出典: 嵐のなかの恋だから/作詞:畑亜貴 作曲:酒井陽一
主人公は、今の時代で二人は決して結ばれることはないと悟ってしまいました。
それならばと、生まれ変わってから結ばれるという希望を託しているようです。
それは、来世でも恋人を思うという強いメッセージが感じられます。
強く恋人を思っていれば、きっとその思いが報われて来世で結ばれるという運命を信じているようです。
今の時代では叶わぬ恋を来世ではきっと叶えようと、恋人に誓っているのだと読み取れます。
振り返らずに立ち去って
さあその扉(見送るわたし)
さあ出たあとは(立ち去るあなた)
ふりかえらないでね(すぐに消えて…おねがい!)
二度と会えないわ
出典: 嵐のなかの恋だから/作詞:畑亜貴 作曲:酒井陽一
主人公に会いたいと願っているのは、恋人も同じことです。
愛しい主人公の元へ、恋人が監視の目をかいくぐって会いにきてくれたように読み取れます。
ほんのわずかなひと時でも、会えたことは二人にとって大切でかけがえのない時間だったのではないでしょうか。
しかし、長くいれば会っていることがバレてしまいます。
恋人が来ていることに気づかれないよう、扉を抜けたら振り返らずに立ち去って欲しいと願っているようです。
それは、振り返ってしまえば、互いに未練が湧いて離れがたくなってしまうからでしょうか。
主人公はもう二度と会えない、最後の別れと心に決めていることが読み取れます。
誰にも引き裂けない絆
魂の結びつき
魂は夢で(夢のなかで)惹かれあうのよ(愛のために)
身体がどこにあっても声が聞こえるでしょう
魂は夢で(夢のなかで)惹かれあうなら(愛のために)
悲しむことはないのね いつでも一緒だから
出典: 嵐のなかの恋だから/作詞:畑亜貴 作曲:酒井陽一
自分たちではどうにもできない時代の流れによって引き裂かれた二人。
しかし、主人公は恋人との絆は絶対に引き裂かれないものだと信じているようです。
それは物理的にそばにいなくても、魂が寄り添っているような強い絆だと読み取れます。
それほどの絆で結ばれているからこそ、例え引き裂かれたとしてもそばにいるように感じられるのです。
そうした精神的な繋がりの強いこの愛は、誰にも壊せるものではないと感じられます。
辛い別れ
ただ見つめあえる(なにもかも忘れ)
時間が欲しかった(言葉はいらない)
逃げる? だめよ!
叶わないそれぞれの願い 祈りをささげても
出典: 嵐のなかの恋だから/作詞:畑亜貴 作曲:酒井陽一
どれだけ強い絆で結ばれているとしても、やはり会えないことは苦痛なはずです。
言葉は交わせなくても顔を見て見つめあうことができれば、その絆を再確認することもできたでしょう。
しかし、それは叶わず二人は引き裂かれてしまいました。
主人公だけでなく、きっと恋人も二人で逃げることを考えていたはずです。
その願いはどれだけ神に祈っても叶わなかったという切ない雰囲気が漂っています。