あの日 わたし一目で好きになったみたい
昨日のことのようだわ
いつか二人 きっと二人結ばれると信じていたあの日…

出典: 嵐のなかの恋だから/作詞:畑亜貴 作曲:酒井陽一

2番の歌い出しは過去の回想で始まっています。

二人が出会った日に、主人公は恋人に一目惚れしていたようです。

その日のことを主人公は昨日のことのように思い出せます。

それほどに恋人との出会いは印象的で、主人公にとっては忘れられない日だったのです。

主人公は、恋人と必ず結ばれる運命なのだと信じていました。

きっとその頃の二人はこの先に幸せな未来があると信じ、幸せに満ち溢れていたのではないかと推察できます。

次はきっと幸せになろう

つぎの世界は(また会えるから)
平和な世界(また会えるから)
かならず幸せになろうって誓いましょう(誓いましょう)

出典: 嵐のなかの恋だから/作詞:畑亜貴 作曲:酒井陽一

回想からまた現実の世界に引き戻されます。

今の時代では結ばれることはないと知った主人公が希望を託せるのは、来世の世界しかありません。

強い絆で結ばれている恋人とであれば、きっと生まれ変わっても出会えるはずだと信じています。

今とは違う平和な世界で、必ず二人で幸せになろうと願っているのです。

それは、今の辛い現実の中ではほんのわずかな希望だったのだと読み取れます。

悲しみを乗り越えて

呼び止めることは許されない

さあその扉(見送るわたし)
さあ出たあとは(立ち去るあなた)
呼んではいけないの(すぐに消えて…おねがい!)
涙あふれても

出典: 嵐のなかの恋だから/作詞:畑亜貴 作曲:酒井陽一

ほんのひと時会うことができたとしても、そのまま一緒にいることも、逃げることもできません。

別れの時はすぐに訪れ、主人公は去っていく恋人をただ見送ることしかできないのです。

その後ろ姿に名前を呼びかければ、きっと恋人は立ち止まってまた戻って来てくれることでしょう。

しかしそれは許されないことです。

どれだけ辛く悲しくても、引き止めたい衝動を我慢してただ涙を流すばかりな主人公。

その悲痛な姿が思い浮かぶ歌詞が綴られています。

恋人の幻を抱いて

幻抱いて(夢を抱いて)生きてゆくのよ(そっと抱いて)
永遠の愛で静かに思い出あたためたら
幻抱いて(夢を抱いて)生きてゆくには(そっと抱いて)
淡いくちづけの温度 それだけでもいいの

出典: 嵐のなかの恋だから/作詞:畑亜貴 作曲:酒井陽一

恋人が立ち去って、もう二度と会えなくなったのでしょう。

主人公は恋人のことが忘れられず、恋人の幻ばかりを求めてしまうようになってしまいました。

恋人の姿や共に過ごした時間を抱え、夢の中でも恋人のことを思っているのです。

それほどに強く愛していた恋人との愛は、主人公にとっての生きる支えなのではないかと感じられます。

恋人と交わした優しい口づけと、その時に感じた恋人の温もりは淡い思い出となって主人公の心にあり続けます。

そんな些細な思い出も忘れず、主人公と恋人の絆が永遠であることを感じさせる歌詞です。

来世への希望

抗い続けた恋

時代の嵐には 逆らえぬさだめ
それでも恋ゆえに あらがって恋ゆえに
(いまを止めて…おねがい!)
革命の炎…

出典: 嵐のなかの恋だから/作詞:畑亜貴 作曲:酒井陽一