僕たちがやりました主題歌はどんな曲？Mrs. GREEN APPLEのドラマOP曲を紹介！

「WanteD! WanteD!」は、2017年8月にMrs. GREEN APPLEのメジャー5枚目のシングルとして発売された曲です。

明るくキャッチーな音楽性が彼らの魅力として知られていますが、この「WanteD! WanteD!」もそんな特徴が表れたパーティーチューンとなっています。ハッピーでキラキラとしたサウンド、耳心地のいいメロディの中にも大人を皮肉るような棘が潜んでいて、一癖あるダンスナンバーとして話題になりました。

オリコン週間チャートでは13位を記録しています。

「WanteD! WanteD!」は、人気ドラマ「僕たちがやりました」の主題歌として大きな話題になりました。

人気漫画を原作に実写化したこのドラマは、ひょんなことから爆発殺人事件の加害者となってしまった高校生たちが必死の逃亡を図る様をブラックなユーモアたっぷりに描いたサスペンスコメディです。

あまりにも不謹慎で衝撃的なストーリー展開や、窪田正孝、間宮祥太朗、川栄李奈など注目の若手人気俳優が揃った豪華キャストで話題になり、高視聴率を記録しました。

「WanteD! WanteD!」が歌う無鉄砲な若者の生き様や心情は、大きな過ちを犯しながらも自分の人生を取り戻そうとする若者たちのストーリーとも重なって高評価を得ました。

アップテンポでノリのいい曲調も、妙にハイテンションなドラマの世界観とぴったりマッチしています。

「WanteD! WanteD!」のMVは、若者たちのパーティーの様子を描いた明るくて派手な内容です。

サイケデリックな照明の中で好き勝手に踊る彼らの姿には、紛れもない「今」を全力で生きている明るさが表れています。

しかし、MVの主人公である女の子が最初にたそがれているシーンや、終盤で彼女がふとパーティー会場を出て外の空気を感じて冷めていく様には、この曲のメッセージでもある「何も考えず生きていられるのは今だけ」というシニカルなメッセージが表れています。

ただ明るいだけではない、曲と同じく一癖あるMVです。

「WanteD! WanteD!」が描くのは、若者たちの刹那的な生き方です。

歌い出しでは「あぁもう辞めだ」と、気だるげに呟く無気力な心情から歌詞が始まります。

その呟きには、子供のように無尽蔵の元気はもうないけれど大人のように割り切って現実を生きていくこともまだできない、青春を生きる若者特有の気持ちが表れていますね。

そして、畳み掛けるように最初のサビがやってきます。青春を謳歌して「今」を刹那的に楽しく生きているけれど、その裏には自分の幼さや弱さを抱えている若者。自分の弱さを自覚しながらも、あえて「お馬鹿なふりをして」行き当たりばったりの人生を歩んでいます。

しかし、そんな自分の生き方が必ずしも良いことではないと気づいてもいるのでしょう。「WANTED(お尋ね者)」というワードに、「現実から逃げている」という自覚と後ろめたさが感じられます。

続く歌詞では、大人たちのことを「ツマラヌ」「気高く保守的なだけ」と一蹴してみせます。

その怖いもの知らずな物言いには、刹那的な生き方の中で酔っているような様子も感じられますね。

自分達の行く先である大人の生き方を笑い、「とりあえず踊りましょう」とおどけてみせる様には、強がりながらも現実逃避をしてしまう弱さが見えます。

ムチャクチャな夜のテンションに身を委ねても、夜明けとともにその夢のような楽しさも冷めてしまうでしょう。