5位 我逢人
2015年2月、インディーズ時代にリリースしたミニアルバム「Progressive」に収録されたナンバーであるこの楽曲。
あまり馴染みのない言葉でもある「我逢人」。がほうじん、と読みます。
「人と逢うことを大切に」「人に逢える場を大切に」「人と逢う姿を大切に」という意味だそう。
この楽曲の中でミセスは、出逢いの大切さを歌っているのです。
歌詞
「嫌いになった人は全部 少しの仕草でもダメになっちゃう。 気づけば嫌い探しです。
そんな私の憂いを綺麗に洗ってください。」
出典: 我逢人/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴
傷付くことが増えると、ひとは無意識に自分の心を防衛します。
嫌われる前に嫌ってしまえば、嫌われる傷や悲しみは少し軽減されるかもしれません。
そんな風に、予防線を張るみたいに、好きだったはずのひとを嫌いになってしまうことはありませんか?
あなたはその傷を 癒してくれる人といつか出会って あなたの優しさで
救われるような世界であってほしいな。
出典: 我逢人/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴
だけどそれでも、そんな傷付いた心に寄り添うひとと出逢うことで、傷は必ず癒えるから。
だから出逢うことに怯えないでほしい。
そんなメッセージに聞こえます。
誰かは出会って 誰かは好いて 誰かは嫌って
人は人は 傷を癒して 心撫で合って 人は、人は 笑顔であってほしいな。
出典: 我逢人/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴
出逢うことで傷を作ることもあれば、癒されることもある。
だけど、幸せは出逢いの先にあるものだから、だからこそ、出会いの中で笑っていてほしい。
そんな、ピュアな人間賛歌なのです。
手紙のようなシンプルで優しい歌詞だからこそ、心のささくれに刺さるナンバーですね。
パブリック
歌詞
「人は純白に輝く生き物だ」 それはどうかな ほら またあちこちで
諍いが止まぬ変わらない世の中だ 「人が作り上げた」 皮肉なもんだ
出典: パブリック/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴
性善説と性悪説。
よく言われるこの二つの理論で行けば、この曲はどちらかといえば後者でしょう。
止まらない諍いや戦争、それは成長する過程で絶え間なく目にするものです。
知らぬ間に誰かを傷つけて 人は誰かの為に光となる
この丸い地球に群がって 人はなにかの為に闇にもなる
出典: パブリック/作詞:大森元貴 作曲:大森元貴
故意に人を傷つけることもなくはないでしょう。
でも、この世界の多くの諍いの発端は、勘違いや無頓着、気付かない間に起こるものです。
小さな星で、わたしたちは誰かと関わらずに生きることはできません。多少の反発は避けられるものではないでしょう。
しかし、誰かを愛するがゆえに、その人のために何かしたいと願うがゆえに、その相手の光となることもあります。