どんな曲?
【7th Ave.】は2019年にリリースされたアルバム「UC100V」の中に収録された1曲です。
この曲の成り立ちには、人気お笑い芸人である千鳥の2人がMCを務める番組「相席食堂」が深く関係しています。
本曲の作曲者である2人が出演し、その縁から楽曲が制作される事になったのです。
放送では、手島いさむが被っていた帽子に大きく「7」の数字が書かれてあった事が大きくウケました。
本曲のタイトルが【7th Ave.】になったのもこの事が関係していると思われます。
旅番組のメインテーマらしいのんびりとした曲調が特徴の【7th Ave.】。
一体何について歌われた楽曲なのでしょうか?
歌詞の内容に迫りたいと思います。
旅の始まり
行き先を決める
アプリを開いて マップを眺めて
しるしをつけたらはじまりさ
出典: 7th Ave./作詞:奥田民生,手島いさむ 作曲:奥田民生,手島いさむ
便利な時代になりましたね。
どこに行っても手元にスマホさえあれば、どんな場所にも迷わずに行けてしまうのですから。
主人公は旅行中なのでしょうか?
けれど普通の旅行とは少し雰囲気が違うようですね。
マップを開いてから行き先を決めているのが分かります。
休日になんとなくどこかへ行きたくなってふらっと外に出てみたのかも知れませんね。
たまに海や山など自然の多い地域に行くとそれだけで癒されるものです。
曲調からも、主人公がそういう何でもない休息の旅を求めているような感じがします。
旅の醍醐味
何が起きてもおかしくない
出典: 7th Ave./作詞:奥田民生,手島いさむ 作曲:奥田民生,手島いさむ
危険な事が起こるかも知れないから気を付けていこう。
何か予想もしなかったような面白い事や素敵な事に巡り会う事が出来るかも知れない。
そのどちらの意味にも捉える事の出来る一文ですね。
旅にはハプニングが付き物です。
良い事もあれば悪い事もありますが、そのどちらも時間が経てばほとんどの場合良い思い出となって心に残ります。
そういうところが旅の素敵なところですね。
主人公も気を引き締めつつ旅を全力で楽しむ所存であるようです。
何か予想外の出来事が起こらないかな?と期待している風にも見えますね。
冒険
気まぐれに
あてなど無いけど こわくも無いのさ
住み慣れたエリアを飛び出して
何が起きるかいってみよう
出典: 7th Ave./作詞:奥田民生,手島いさむ 作曲:奥田民生,手島いさむ
やはり今回の主人公の旅には、コレといった目的や行ってみたい場所といったものは存在しなかったようです。
ただ何となくどこか遠くへ行ってみたい!
という想いひとつで街を飛び出して来たのでしょうね。
行動力がなければ中々出来る事ではありません。
主人公にはその行動力に見合った度胸までも備わっているようですね。
行った事がなく、どんな土地なのか分からない場所に予備知識なしで飛び込んで不安がないとは。
刺激を求める生粋の旅人気質なのかも知れませんね。
また「相席食堂」の主題歌という事だけあって、ハプニング的な笑いを求める番組の雰囲気も伝わって来ますね。
ここで使われている「何かが起こるかも知れない」という言葉。
何か面白い事が起きて欲しいという願いが込められているように感じますね。
いつも暮らしている場所では味わう事の出来ない体験を求め、主人公は歩みを進めます。
未知との遭遇
知らない所へ 知らない電車で
知らない言葉の 知らない人と
出典: 7th Ave./作詞:奥田民生,手島いさむ 作曲:奥田民生,手島いさむ
人間には知識欲というものが存在しますが、それを満たす方法は決して勉強だけではありません。
旅をして未知に触れるだけでも欲求を満たす事ができます。
むしろ外の美味しい空気を吸って心身ともにリフレッシュする事が可能です。
ずっと机に向かって勉強しているよりも健康的であるといえるかも知れませんね。
やはりこれも本当に勇気の要る行動です。
1人旅となるとどうしても危険が付き纏いますし、何かあった時に助けてくれる人が近くにいるとも限りません。
慣れていない人間ではこのように少しは恐怖心を抱きそうなものですが、主人公は一向に怖がっている素振りを見せませんね。
もしかすると、このような突発的な旅に出るのは今回が初めてではないのかも知れませんね。
経験から来る安心感と旅の面白さを知っているからこそ、ただただ知らない所へ行く事を楽しむ事が出来ているのかも。
私たち日本人の特徴として「シャイで人見知り」というものがあります。
しかし、旅する事に慣れている人はコミュニケーション能力に優れているというイメージがありませんか?
それは現地の人と話す事も旅の面白いところであると認識しており、最大限に楽しむ工夫をしているからです。
歌詞の主人公もその例に漏れず高いコミュニケーション能力を持っているようですね。
中々自分の住んでいる街で知らない人に自分から進んで話しかけに行く事って無いのではないかなと思います。
旅先だからこその楽しみ方を知っていて、それを1人でも実行する事の出来る主人公。
楽しそうで非常に羨ましいですね!