KANA-BOONの隠れた名曲「羽虫と自販機」の歌詞を考察!

「羽虫と自販機/KANA-BOON」の読み方は?曲名の意味や歌詞を徹底解説!1stアルバムに収録の画像

KANA-BOONの楽曲というと、アップテンポでノリのいい楽曲が人気ですよね。

「シルエット」や「フルドライブ」などの耳に残り、脳内で延々とループしちゃうような楽曲にトリコになっている方も多いんじゃないでしょうか。いわゆる"中毒性"が高いバンドですね。

そんなKANA-BOONですが、実は「等身大の恋愛ソングにこそ魅力がある!」と評価する人も多いのを知っていますか?

KANA-BOON恋愛ソングシングルではなく、アルバム収録曲の方に多いのであまり馴染みがない人も多いかも。

今回はそんなKANA-BOONの恋愛ソングのなかでも隠れた名曲と言われることが多い「羽虫と自販機」歌詞などについて考察していこうと思います!

羽虫と自販機っていつの曲?どのアルバムに収録されてるの?

「羽虫と自販機/KANA-BOON」の読み方は?曲名の意味や歌詞を徹底解説!1stアルバムに収録の画像

羽虫と自販機は2013年に発売されたメジャー初のアルバム「DOPPEL」に収録されている楽曲です。「はむしとじはんき」と読みます。

DOPPELには11曲が収録されていますが、羽虫と自販機はそのうちの10曲目。11曲目の「A.oh!!」はボーナストラック扱いなので、実質的にDOPPELのトリを飾る楽曲です!

歌詞のスタートは変わってしまった2人のことから

羽虫と自販機の歌詞のスタートは、かなり暗いです。

変わってしまったな僕ら
些細なことでケンカして
悪いのはどっちだ、どっちだ
罪をなすりつけあって

出典: 羽虫と自販機/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

付き合い始めた頃とは違って些細なことでケンカしてしまうようになってしまった。このことを辛く思う歌詞からスタートしていきます。

恋愛って付き合い始めたころは、相手のことをなんでも許してしまいがちなんですよね。そして許されることに甘えてしまいがち。

しかしどちらも同じ人間なので、どこかで許容できないタイミングが訪れることも。そして些細なことで悪いのはそっち、いやそっちと責任を押し付け合ってケンカしてしまいがち。

多くの方が経験してそうな恋愛あるあるです。

素直になることへの抵抗が
頭の中わめこうが
そんなの無視して進めば
うまくいったはずだよな

出典: 羽虫と自販機/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

とはいえそんなときも、最後まで相手が絶対に悪い!と考える人は少ないと思います。

なんであんなことを言ったんだろう、あのとき素直になれてれば、と自己嫌悪や後悔がどうしても頭の中をぐるぐるしちゃいますよね。

どちらもそう思っているのに、プライドだったり意地だったりが邪魔して素直になれないもの……そんなの無視できればいいのですがそううまくはいかず。

こうした葛藤が冒頭の歌詞で、ストレートに表現されています。

いっそ忘れてしまえれば……と飛躍

こうしたケンカのあとで仲直りできずにいると、寝る前とかに考えが飛躍していくことってありませんか?

例えば最初から出会わなければどうなっただろうとか、ちょっと不毛とも言える考えがめぐりやすいですよね。

忘れたら、君を忘れたら
後悔するのかな、わかってるよな
忘れても、もしも忘れても
どうせ夢の中でばったり会うのでしょう

出典: 羽虫と自販機/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

羽虫と自販機では「いっそ君のことを忘れてしまえればいいのかな」と考えが飛躍します。こちらもよくある思考の迷走ですね。

でも忘れてしまえば楽になるかもしれない、と思ってもそのすぐ後には忘れたら後悔するだろうな、と我に返るものではないでしょうか。ケンカしただけであって嫌いになったわけではないですもんね。

このフレーズを機に、ここからはしっとりとしていながら前向きな歌詞へとシフトしていきます。

君を忘れたら、君を忘れたら
もう歌を歌えなくなる気がするよ
そんな気がしたよ

だから今日も歌を歌うのだ

そんな日々を救うのはやはり君なのだ

出典: 羽虫と自販機/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪

歌詞の最後ではこのように、忘れてしまったら自分が自分じゃなくなる気がする、やっぱり君が大事といった形で曲が終わります。

KANA-BOONの恋愛ソングはストレートな歌詞が魅力!

恋愛ソングってオブラートに包んだというか抽象的というか、そういった歌詞のものが多いですよね。

でもKANA-BOONの恋愛ソングの歌詞は、どの曲もかなりストレートに気持ちを歌い上げています。変に気取ることがほとんどなく、聴いてすぐに心に響いてくる楽曲ばかりです。

それから日常のよくある一コマを切り取ったかのような歌詞も魅力的。羽虫と自販機も些細なケンカから恋人のことを想い返すだけの、恋愛でありがちなことだけを歌い切る楽曲となっています。

こういう歌詞だからこそ親近感が湧いてグッとくるものがあるんですよね♪