すべてが押し寄せて 引き返して 定まらない
出典: 未完成/作詞:家入レオ・Kanata Okajima 作曲:久保田真悟(Jazzin'park)
二人のいる世界に安定が訪れることはありません。
想いはぐらついて、すべてが不安定。
だからこそ二人が一緒に居てはいけないのです。
正常な日々を お願い返して
出典: 未完成/作詞:家入レオ・Kanata Okajima 作曲:久保田真悟(Jazzin'park)
”君”と出会う前の日々を日常と考える”僕”。
こんな気持ち知らなければよかったと後悔しているのかもしれません。
それほどに辛く悲しい恋なのでしょう。
それでも自分では手放せないからこそ、”君”に逃げて欲しいと訴え続けます。
崩れた二人の関係
呼吸止めて 僕から逃げて
忘れて欲しいよ 全部 全部
例え何処で生きていたって
好きだよ 好きだよ 好きだよ
出典: 未完成/作詞:家入レオ・Kanata Okajima 作曲:久保田真悟(Jazzin'park)
”君”に言い聞かせるよう、何度も愛の言葉をささやく”僕”。
切なく重い言葉が響きます。
僕らにしか見えていない
世界は 脆過ぎたみたい
出典: 未完成/作詞:家入レオ・Kanata Okajima 作曲:久保田真悟(Jazzin'park)
よくカップルには二人だけの世界があるといわれることがあります。
この二人にも同じように独自の世界が作り上げられていたのでしょう。
しかし、それは幸せな世界ではなかった。
二人でいても幸せになれないと分かっていながらも離れられなかったのです。
君との別れ
「会えて良かった」と君が笑う
出典: 未完成/作詞:家入レオ・Kanata Okajima 作曲:久保田真悟(Jazzin'park)
もう 自由だよ
出典: 未完成/作詞:家入レオ・Kanata Okajima 作曲:久保田真悟(Jazzin'park)
曲の最後はこのフレーズで締めくくられます。
1番のサビでも同じフレーズが使われていましたが、ここで聴くとさらに言葉が重みを増すのがわかります。
とうとう”君”は自由になり羽ばたいていきました。
”僕”のところから去ったのです。
きっと一緒に幸せになれるのであれば”僕”は”君”を手放したくなかったはず。
自分の不甲斐なさにふさぎ込む主人公が浮かんでくるようです。
切なくてリアルな心情
最後の最後まで、主人公の切ない気持ちが表現されていました。
主人公にとって”君”は、かなり大きな存在でした。
それでも一緒に居てはいけないという葛藤で苦しんでいたのです。
それは”君”のためでもあり、自分のためでもあります。
お互いが幸せになれない恋愛であると主人公は自分で気づくことが出来たのです。
気づいてしまったからには”君”を逃がさなくてはならない。
”君”を逃がし、幸せを願うことは、これから自分が幸せになることへの準備でもあるのです。
こうした切ない恋は、幸せになる恋への通過儀礼のようなもの。
多くの人が経験してきたからこそこの曲に共感できる人が多いのではないかと感じます。
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家入レオの楽曲は人間のリアルな部分を表現したものが多く、たくさんの人が共感してきました。
その中でも特におすすめの1曲をご紹介させていただきます。
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