真実は美しく、そして儚い

二人の恋はまだ始まったばかり

知らない君がいるよ 僕の瞳の中に
知らない僕がいるよ 君の瞳の中

その笑顔 僕以外の 誰にも見せないでほしい
君の世界の何もかも 僕がそう照らしていたい

出典: 蛍/作詞:小竹正人 作曲:春川仁志 Safari Natsukawa

この歌詞に描かれるのは彼の心にある真実です。

二人はまだ出会って日が浅いのでしょうか?

お互いにまだ知らない部分がある。彼は彼女のことをもっと知りたい、分かり合いたいと思っています。

そして、彼女の無防備で無邪気な笑顔を見て彼はこう願いました。

「彼女が心を許せる存在になりたい、彼女の全てを受け止めたい」と。

たとえ、この先の未来にそれを諦めなければならないとしても、今ここにある気持ちは真実であり、美しい輝きを放つ光なのです。

消えては現れる頼りない光はまるで恋心のよう

蛍が飛んで無数(むすう)に踊る
こんなにも淋しく優しい煌(きら)めきで
蛍はそっと僕らを結ぶ
どれほど好きになったのか 知らしめながら

出典: 蛍/作詞:小竹正人 作曲:春川仁志 Safari Natsukawa

蛍の光は一瞬だけ夜空に瞬く流れ星のように小さく儚いものです。

その光の頼りなさを淋しく優しい煌めきと表現したこの歌詞、その美しさが胸に響きます。

また「蛍」を歌うヴォーカル2人の声もまた切ない…その上、色気たっぷり。

筆者は思わず「ああ、この色気にハマったんだなぁ」と呟くのですが、筆者のような方は多いと思います。

先ほどもお話ししましたが、オスの蛍は光りながら、優しくゆっくり、時に真っ直ぐ、時に弧を描いて飛び回ります。

またその光はふいにスッと闇に溶け込むように消え、間をおいてまた灯るのです。

そんな頼りない予測のできない光の動きはまるで二人の間で育つ恋のよう。

時に消える不安定な恋の輝きは人の心を不安にさせます。

そして、その不安こそが相手をどれほど好きになったのかを思い知らせるのです。

その美しさは生命の輝き

綺麗な水に 蒼(あお)い蛍飛び交う 生命(いのち)燃やして
朝など来なくていい 明日の息吹(いぶき)さえも 青空も要らない

出典: 蛍/作詞:小竹正人 作曲:春川仁志 Safari Natsukawa

蛍は成虫になると綺麗な水だけを飲んで生きています。

そのため寿命はとても短く大体10日前後だと言われています。

残された短い時間に子孫を残すため、必死に光を灯す蛍は、まさに生命(いのち)燃やしているのです。

その美しさに心を奪われた彼は蛍のように恋に身を焦がします。

そして、「この恋さえあれば、もう何も要らない」そう感じたのでしょう。

始まったばかり輝く恋の光は数年後…

蛍が飛んで きらきら光る
満天の星たちが舞い降りたように
蛍が飛ぶよ 蛍が飛ぶよ
二人だけの月夜野(つきよの) せつなく飛んでる
どれほど好きになったのか知らしめながら

出典: 蛍/作詞:小竹正人 作曲:春川仁志 Safari Natsukawa

月夜野は地名だったんですね。

群馬県にある利根川の上流地域で、蛍を見ることができると有名な場所です。

蛍が見られる場所は限られているせいか、鑑賞する人で込み合っていることが多いです。

しかし、ここでは「二人だけの」と描かれています。

実は蛍を見るのに適した時間帯は、午後7時~9時頃、午後11時頃、午前1時~2時にピークがあります。

「二人だけの」というからには午後11時か午前1時~2時に二人だけで蛍を見ているのでしょう。

二人っきりで眺める蛍の儚くも美しい輝き、それを見る二人の関係はすでに恋人同士に違いありません。

お互いの心は蛍のように生命を燃やしながら恋の光を輝かせています。

しかし、どんなに美しい輝きも時がくれば消えてしまいます。

いつか消えゆくもの、真実といえどもそれが運命なのです。

「蛍」の美しいメロディをぜひ、ピアノで堪能して欲しい

「蛍」はその歌詞の描く世界観の美しさはもちろんですが、そのメロディもまた、聴くだけで涙がこぼれるほど美しいのです。

筆者はピアノ弾きなので、悲しい時、仕事が煮詰まった時など気分転換したい時にはピアノを弾きます。

その時、「蛍」は目を閉じてうっとりとその旋律の美しさを味わっています

 耳コピもいいのですが、やはりプロのアレンジは最高です。

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