この男女は許されない恋の道を歩んでいるのでしょうか。しのび逢う恋、とはなにか後ろめたさを感じます。
酔芙容は9月から10月にかけて咲く花で、朝咲いて夕方には萎んでしまう一日花です。
2人の恋は酔芙容のようにはかないものなのです。
「若い日の美しい私を抱いてほしかった」
多分、この男女はW不倫をしているのではないでしょうか。お互い、別な人と結婚してしまう前に巡り合いたかった、もっと早く出逢いたかったと歌っています。
命懸けの恋
私あなたの 腕の中
跳ねてはじけて 鮎になる
この命 ほしいなら
いつでも死んで みせますわ
夜に泣いてる 三味の音
出典: 風の盆恋歌/作詞:なかにし礼 作曲:三木たかし
「この命ほしいなら いつでも死んでみせますわ」
女はこの命、差しだしてもかまわないと思うほど男のことを愛しているのです。そんなに思い焦がれていても2人は結ばれることはない…。
祭りで流れる三味線の音が、女の泣き声と重なるのでしょう。
演歌の世界で描かれる男女の恋は、いつも命懸け。燃えるような恋こそが演歌なのです。
結ばれぬ恋ならばあの世で一緒になりましょう
生きて添えない 二人なら
旅に出ましょう 幻の
遅すぎた 恋だから
命をかけて くつがえす
おわら恋唄 道連れに
出典: 風の盆恋歌/作詞:なかにし礼 作曲:三木たかし
「生きて添えない二人なら 旅に出ましょう 幻の」
この世では一緒になることができないなら、一緒にあの世へ旅だって向こうで添い遂げましょうと歌っています。
それほどこの男女は、結ばれぬ恋、許されぬ恋に命を賭けているのです。
石川さゆりが歌い上げる官能的な世界
石川さゆりを筆頭に、坂本冬美、藤あや子と色気のある女性が人気です。
演歌の歌詞はポップやロックより抽象的な表現が特徴です。女が男を死ぬほど愛している…という表現も演歌になるとあなたのためなら死ねるになるのです。
演歌は情緒的で官能的な音楽です。演歌は日本から生まれた心そのものです。その心を歌い上げる石川さゆりは、多くのファンを魅了し続けているのです。
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