あぁもっと 抱きしめたいよ 僕の胸で
君が悲しくなってても これしかできないよ
まもりたい 何もかも失くしてでも
出典: まもりたい/作詞:大倉忠義 作曲:宮崎歩,亜美
言葉だけではなく行動でも愛を示したい。
両手を背中に回して温もりを全身で感じたいと、君だって思っているはずです。
思うようにならない恋への不安で泣いている君の涙を止めたい。
僕の心にすっぽり収まるように引き寄せて、距離を縮めれば君は笑顔になれる。
君の涙を止める方法、僕が思いつくのはこれだけです。
お互いを最小限の間隔で感じ合う「抱きしめる」に言葉は要らないのでしょう。
僕はもう周りが見えないくらいに君への愛が強くなっています。
仕事も今の地位もすべてを忘れてのめり込む愛。
器用に立ち回れないけれど大切な人には真剣に愛を伝えたい…。
作詞家大倉忠義さんの恋愛観に「星5つ」の評価をあげたいと思います。
君を1番分かっているのは僕だから
僕が知っている君
君の泣き虫なとこも さみしがりやなとこも
愛しく思ってしまういつも 隣にいたい 永遠に
出典: まもりたい/作詞:大倉忠義 作曲:宮崎歩,亜美
君のことを理解している僕は君の性格も良く分かっていると思っています。
僕が知っているのは涙をこらえるのが苦手で、独りでいるのは好きじゃない君。
そして僕である作詞を担当した大倉忠義さんの性格と思える歌詞は1番で出てきましたね。
強がりな僕は弱い所を見せたくなくて、君の寂しさに気づけなかったこともあったのでしょう。
好きと言われても素直に受け取れなくて素っ気ない態度をとってしまったことがあったのかも。
僕は「抱きしめることしかできないけれど君を必ず守る」。
こんな心を打ち明けたフレーズもありましたね。言葉で愛を伝えることが苦手なタイプと推測できます。
好きと言ってくれたのに好きと返さない僕を黙って許してくれた君。
君はいつも僕には涙を見せないようにしています。
隠そうとする弱さも、黙って悲しみに耐える強さも含めたすべてが「愛おしく」てたまりません。
そして君をそんな不安定な心にしてしまう僕自身を責めているようにも思えます。
本当は僕の胸の中で思い切り泣いて欲しいというもどかしさ。
君のことを1番良く知っている僕は「君を愛している」、伝えたいのはただこれだけです。
この後に出てくる「隣」という単語からは「並んで座る僕と君」がイメージできます。
同じ方向を向いている2人の愛がいつまでも続くことを願う、君への思いがここにも隠されていますね。
君への思いに終わりはないから
あの空が 遠くなるよ 時が流れて
色あせてしまっても 涙が出なくても
忘れない 思い出をずっと
出典: まもりたい/作詞:大倉忠義 作曲:宮崎歩,亜美
「あの空」は並んで座る2人を想像しながら、僕が独りで見ているリアルな空です。
君はここでも僕の前にはいません。見るたびに景色が変わる空。
定まらない空はこの恋を表しているのでしょうか。
君への愛を心の中で伝えれば伝えるほど感じる言葉にできない不安。
それでも君への途切れることの無い愛を、僕は再度見つめます。
「色があせる」という現象は経年劣化で起こります。
いつも泣いている君がもう泣いていない…。
2つともまだ先のことですが、人生を終えるまで一緒にいる2人を思い浮かべています。
例え別れが来ても記憶の中からはいなくならない2人。
本当なら今すぐにでも君に直接伝えたいことが歌詞になっていますね。
愛のためなら僕は負けない
あぁもっと 抱きしめたいよ その向こうが
もしも暗くてかすんでても 絶望が待ってても
まもりたい 何もかも失くしてでも
出典: まもりたい/作詞:大倉忠義 作曲:宮崎歩,亜美
歌詞には恋愛が成就するならどんなことにも立ち向かう強い僕が登場しました。
365日24時間君と一緒にいたい僕。
誰にも邪魔されずに君に会って、街中を歩く恋人同士のようにデートをしたい…。
今の僕なら、自暴自棄になってすべてを捨ててしまうことだってできます。
それは君との愛のためだから。
もちろん本当に実行したならそこにあるのは「絶望」ですね。
愛を最優先すれば2人の関係からも、ときめきとキラメキは失われます。
それでも温かな背中と君の腕から感じる愛が今すぐに欲しいのです。
普段は控えめなのに愛のためなら強気になれるなんて、理想の恋愛観ですね。
君しかいない…ただそれだけ
不安になる時 道が見えなくなる時は
あのぬくもり 思い出す
いつまでも 君だけを アイシテル
出典: まもりたい/作詞:大倉忠義 作曲:宮崎歩,亜美
「好き」や「愛している」の言葉を伝えることも大切です。
でも2人が望む未来がハッキリとは見えない「不安」を消すのは言葉ではありません。
勇気を与えてくれたのは「ぬくもり」。
言葉を交わす間もなく抱き合う2人だけが知っている温度です。
短い時間しか会えないことが度々あったのでしょうか。
実体験を素直に言葉にした歌詞ですね。
そして最後はカタカナ5文字で愛を伝えました。
軽めにサラッと伝えたのは、愛に照れているのでしょうか。
優しくて強いけれど気取ったことは苦手。お手本にもなる恋愛観かも…。