Da-iCE「FAKESHOW」
5周年イヤー第2弾シングル
まずは「FAKESHOW」の基本情報に触れていきましょう。
「FAKESHOW」は、2018年5月30日にリリースされた14枚目のシングルです。
記念すべき5周年イヤーを飾る第2弾シングルで、とにかくこの曲がかっこいいんです!
ノリのよいダンスチューンであることはもちろんのこと、特筆すべきはその歌詞です。
世間の嘘への皮肉をたっぷりと込めた言葉選びが秀逸で、それを切れ味良く、しかし、キャッチーにアウトプットしており、まさに「ダーク&シリアスチューン」と言うにふさわしい楽曲になっています。
特に、サビのフレーズは、リスナーの耳を掴んで離さないフレーズになっていて、ふいに口ずさんでしまうような中毒性を持っています。
また、カップリング曲には、ゲームソフト「ブラッククローバー カルテットナイツ」のテーマソングに起用された「Limits」も収録され、大ボリュームの1枚になっています。
YouTubeには、制作風景のドキュメンタリー映像もアップされており、ファンと共に楽曲を作り上げていく姿勢が見えて、Da-iCEにとても好感が持てます。
また、今の時代に沿ったプロモーションの仕方でもあり、戦略の上手さにも感心してしまいます。
CG無しのMVが凄い!
ワンカットのMVに挑戦!
このMVが、何と言ってもかっこいいんですよね!
キレキレのダンスはもちろんのこと、ストーリーが横に展開していくのが実に面白い映像に仕上がっています。
最後の方になると全貌が見えてくるので気付く人もいるかとは思いますが、実はこの映像は全てひとつのスタジオの中で撮影されているのです。
また、CGを一切使用しておらず、ワンカットで撮影されているMVなんです。
ワンカットとは、簡単に言うと映像の最初から最後までカメラを回しっぱなしにした撮影技法のことです。
ノンストップで最初から最後までを撮影していくので、ミスも許されず緊張感のある映像を撮影することができます。
このシリアスな楽曲にはピッタリの撮影技法ですね!
そんなMVのメイキング映像もYouTubeにアップされています。
テンポやタイミングが計算し尽くされた映像になっており、ひとつもミスの許されない緊張感はもちろんのこと、チームワークの良さも伝わってきます。
さらには、ダンスの振り付け動画もアップされており、色んな楽しみ方ができるのもこの「FAKESHOW」の良さになっています。
「FAKESHOW」の歌詞に迫る!
世間の嘘へ皮肉を込めた歌詞とは?
それでは、次に「FAKESHOW」の良さの中でも、一際目立っている歌詞に迫っていきましょう。
いつもの Wide Show, Fake Show, Everyday 僕はわかってるんだよ
どうしてみんなはぐらかすの この胸に突き刺さる
Anything 真っ黒 真っ黒ばかりの 貼り付けた笑顔で
今日も誰かを誘うだろう 偽りの道標
出典: FAKESHOW/作詞:大柴広己 作曲:コモリタミノル
まずは、導入部分です。
今の世界は、情報に溢れていてテレビやラジオのメディアをはじめ、SNSなど様々な媒体からいつでもどこでも情報を得ることが可能です。
しかし、その情報の真偽はどれほどのものなのでしょう。
特に、この歌詞では「Wide Show」という言葉から、テレビという媒体を介した報道をイメージすることができます。
ニュースキャスターやジャーナリスト、コメンテーターなど、体裁を整えたような笑顔を振りまきながら、本当のことなのか分からない情報を発信していることに疑問を抱いているようです。
決して「情報操作をしている!」とは言えないものの、発信する側の発信の仕方や言葉の選び方によっては、それが可能な力を持っているのがメディアなのではないでしょうか。
それを「誘う」や「偽りの道標」という言葉で表現しているようです。