曲の概要

シンジュク・ディビジョン「麻天狼」の神宮寺寂雷が送る楽曲

ヒプノシスマイク【君あり故に我あり】歌詞の意味を解説!光とは何を示す?仲間の温かい微笑みを読み解くの画像

数多くの魅力的なキャラクターが在籍するヒプノシスマイク

そして複数のユニットがあり、個性が際立ちます。

その中でも、同曲は完全なソロ曲です。

同曲を歌いあげるのはシンジュク・ディビジョンの「麻天狼」メンバー

その名も「神宮寺寂雷」です。

物腰柔らかで、どこかミステリアスないで立ちの神宮寺。

CVの速水奨さんが演じる深みのある低音ボイスも魅力的です。

同曲はそんな神宮寺の、ファン待望のソロ曲としてリリースされました。

歌詞には包容力や優しさが光ります。

見た目はクールな反面、他人に深く共感できる性格の持ち主である神宮寺。

そんな優しい彼の心の内が反映されたような歌詞が特徴的です。

曲調もゆったりとしており、ふとした時に聴きたいテイストに仕上がっています。

作詞作曲は「韻シスト」が担当

同曲の作詞作曲は、「韻シスト」が担当しています。

「韻シスト」現役のヒップホップグループです。

歌詞鮮やかなフロウはプロならではのクオリティ。

神宮寺のクールさを際立たせつつ、華麗に韻を踏んでいます。

また力強い言葉の反面、メロディは穏やかです。

それは神宮寺本人においてもいえることでしょう。

誰から見ても穏やかで「先生」と慕われる神宮寺。

しかし心にはしっかりと1本の芯が通っています。

医療やヒプノシスマイクを通じて他者を救おうとする神宮寺。

そんな彼の熱い心の内が、歌詞にも垣間見えます。

また、同曲は演奏も韻シストが担当。

どこかメロウ思わず空を見上げたくなるようなサウンドが特徴的です。

神宮寺の苦悩

彼の過去とは?

私の闇は私がケリをつける
過去は過去故に変えられぬ
忘却の彼方に彷徨う記憶
振り返る時ほど痛みは蘇る
理性と情 乖離する我が身
肉体は1つ故に鳥肌が立つ

出典: 君あり故に我あり/作詞:韻シスト(BASI・コッサン) 作曲:韻シスト(shyoudog・TAKU・TAROW-ONE)

冒頭の歌詞を見ると、神宮寺は過去のことで悩んでいるようです。

彼は昔に一体何があったのでしょうか。

ヒプノシスマイク -Before the Battle- The Dirty Dawg」の第3話。

これは「少年マガジンエッジ」掲載の、ヒプノシスマイクの公式漫画です。

第3話では神宮寺の過去がピックアップされています。

医師として活躍する前の神宮寺は、なんと「殺し屋」

明言はされていませんが、それをにおわせる表現が目立ちます。

戦闘力が高すぎる神宮寺。

数々の敵を指1本で無力化していきます。

他の楽曲の歌詞でも、「彼に狙われたものは100%殺された」とあります。

つまり彼は医師になる前、ヒットマンとして暗躍していたのではないでしょうか。

そして紆余曲折があり、今の立場へ。

そう考えると歌詞の内容にもつじつまが合います。

医師になって無数の命を救ってきた彼。

しかしその前には無数の命を奪っていたのかもしれません。

ふと頭によぎる忘れたい過去

そんな過去に、彼は苦悩しているようです。

自分の存在が分からない

自問自答繰り返して成る
ユングの夢分析も役には立たず
難しいことほどまず簡単に
ややこしい時ほどまず素直に
勝つ策略を立てず心のまま
知恵が邪魔する時がある
息を整えてなすがままに
光を待つ今は慌てずに

出典: 君あり故に我あり/作詞:韻シスト(BASI・コッサン) 作曲:韻シスト(shyoudog・TAKU・TAROW-ONE)

仮に彼が元々殺し屋だったとすると、医師への転身は奇跡的です。

元々センスがあったとはいえ、仕事内容が180度異なります。

そのため彼は自分に2面性を覚えているのかもしれません。

「自分が何者なのか。」

「自分はこれでいいのだろうか。」

稀有な存在でありながら、そんな自分に苦悩する神宮寺。

ですが悶々と考えてもどうしようもないと、彼も分かっているようです。

いつでも冷静な彼らしいですね。

だからこそ、今は静かに呼吸を整えて「待つ」時なのです。

邪念を捨てて、無意味な後悔を抑えて。

苦悩から解放されるその日を、淡々と待っています。

「光」の存在

目指す道しるべ

かすかな光 それこそが頼り
風を起こして乗せるこの便り
孤独の鎖 自らほどくと
白い雲のように消えてなくなる毒

出典: 君あり故に我あり/作詞:韻シスト(BASI・コッサン) 作曲:韻シスト(shyoudog・TAKU・TAROW-ONE)