歌詞の1行目、2行目から、行動に移そうとしていることがわかります。

特に2行目の「つもり」という言葉。

この言葉から「その予定だからNOとは言わせない」というような強気な表情が伺えます。

ライバルよりも先に行動に移してしまおうと思っているのです。

そんな強気な表現とは真逆の表現がその後の歌詞にはでてきます。

自分を惑わせる君の表情。

自分のことが好きなのか、それともただ遊んでいるだけなのか、何とも思っていないのか。

女性がどんな気持ちで自分に接してきているのかわからない状況に戸惑っているのです。

強くなる気持ち

自分のものに

独り占めしたいな
触れてみたい 悩ましげなLip
膨らむ恋心に気付いてて
焦らしているんだろ

出典: ピエロチック feat.秦基博/作詞:さかいゆう・秦基博 作曲:さかいゆう

ライバルがいる状況で、早く自分のものにしてしまいたいという気持ちが表れています。

歌詞の2行目「悩ましげ」というのは、自分を悩ませているという意味。

「好きなのか、好きではないのか」、とにかく自分を悩ませるのです。

女性もわざとそのような素振りを見せてくるのではないかと、どこか投げやりな気持ちにもなっています。

それでもずっと君が好きさ Baby
僕を選んでよ
これからもずっと振り回されてもいい Baby
I wanna be by your side いつまでも

出典: ピエロチック feat.秦基博/作詞:さかいゆう・秦基博 作曲:さかいゆう

しかし、そんな思わせぶりな態度をとられても、好きという気持ちは消えないのです。

歌詞の2行目では、見つめるだけでなく自分を選んでほしいと言っています。

見つめられるだけでは物足りない。

自分を好きだと言って、安心したいのでしょう。

女性が自分のことを好きだとわかれば、いくら振り回されても構わないのです。

ライバルとの勝負

Just look at me!
諍いは終わりにしよう
お前に勝ち目は無いさ
No! actually
傍から見ればどちらも
哀れなピエロだったり…

出典: ピエロチック feat.秦基博/作詞:さかいゆう・秦基博 作曲:さかいゆう

ここでライバルに向けた自分の強気な気持ちが書かれています。

徐々に強気になってきた末に、この恋の勝負に勝つことができると確信し始めています。

とても上から目線のような口調であることがわかります。

自分がライバルよりもリードしているということを感じているのではないでしょうか。

しかし、実際はそうではなくて二人とも踊らされているだけなのではないかという不安もあるのです。

自分もライバルも、女性に遊ばれているだけであって全く本気にされていないのではないか。

それに気がついていないのは、盲目になっている自分とライバルだけなのではないか。

そんな不安がたびたび心の中に浮かんでしまうのです。

女性がどう思っているのかという回答がない限り、この不安が消えることはないのかもしれません。

強気な表現

絶対に自分のものに

誰よりきっと君が好きなのに Baby
なんで僕じゃないの
最後にはきっと振り向かせてみせる Baby
I wanna be by your side いつまでも

出典: ピエロチック feat.秦基博/作詞:さかいゆう・秦基博 作曲:さかいゆう

またサビと同じような歌詞が出てきますが、2行目が異なります。

とてもやけくそになっているような様子の表現です。

自分はこんなに好きなのに、どうして自分を選んでくれないのかという気持ちが表れています。

「こんなに好きなのだから振り向いてほしい」「他の人は見ないでほしい」という独占欲が示されているのです。

誰より…君が好きさ Baby
僕を見つめてよ
最後には振り向かせてみせる Baby
I'll be by your side いつまでも

出典: ピエロチック feat.秦基博/作詞:さかいゆう・秦基博 作曲:さかいゆう

そしてまた同じような文章が出てきますが1行目と3行目の「きっと」という文字がありません。

「きっと」ではなく「絶対に」という気持ちが込められているのでしょう。

他の誰よりも好き、絶対にこちらを振り向かせるという強い気持ちが表現されています。

また2行目にはまた見つめてほしいとあります。

先ほども同じ表現が出てきました。

先ほどは「自分のことを見ていてほしい」。

しかしここでは「今はしっかり自分のことを見つめてほしい」という意味なのではないでしょうか。

そして「絶対に君を振り向かせる」と宣言するのです。

自分がどれだけ彼女を好きかを見せつけるのです。

そして歌詞の最後では「あなたのそばにいる」と言っています。

先ほどの「あなたのそばにいたい」という願望ではなく、断言していることがわかります。

歌詞の途中に何度か出てきた不安そうな気持ちが、曲の最後では全く無くなっているのです。

戦っていたのは