millennium parade【FAMILIA】歌詞の意味解説！人生を賭けた愛の代償は何だった？

自分の命に価値がないことなどは、百も承知なのです。

けれど主人公にとっては、差し出せるものは自分の命しかありません。

それ以外には何も持っていないから。あるいは、それ以外の生き方を今まで知らなかったから。

大事なあなたを守るためなら。あなたから与えられた愛を、もう一度取り戻せるなら。

主人公はきっと、他にはもう何もいらないのでしょう。

もし仮にそのために、自分が命を落としたとしても。

死ぬ間際に思い出す記憶が、全てあなたのことばかりであればそれで十分に幸せなのです。

主人公が「あなた」と出会わなければ。あなたから愛を与えられなければ。

きっとその幸せを知ることはありませんでした。

けれど彼にとって、その幸せを知ったことがはたして本当に幸せだったのか。

それは誰にもわかりません。

もし愛や幸せを知らなければ、それを失うことがこんなにも恐ろしいとは知らなかったのです。

それを失って、こんなにも辛い思いをすることはきっとなかったのです。

愛を知ったことの代償として、主人公は愛を失う事の底知れない恐怖を知ってしまいました。

けれど、たらればの話には何の意味がないことも知っています。

知らなければよかった、と後悔しても、もう自分はすでに知ってしまいました。

そんな自分が出来る事は1つだけ。もう二度と後悔をすることがないよう、生きるだけなのです。

今主人公が後悔をすること。

それはきっと、自分が大事なあなたを守り切れないこと。

自分のせいで、大事なあなたの幸せが脅かされること。

ただそれだけなのではないでしょうか。

だからこそ主人公は痛切に願い、強く心に決めているのです。

あなたを守るためならば、たとえ自分が無力だと知っていようとも。

この身だけは、命だけは、いくらでも差し出そう、と。

いかがでしたか？

本日はmillennium parade『FAMILIA』の歌詞をご紹介しました。

大事な人を守るためなら、喜んでこの身を差し出そう。

そんな痛切な滅私の心、自己犠牲の心。

それらを痛々しい程に鮮やかに、鮮明に描いた楽曲ともなっていました。

荒んだ自らの人生の中で、家族の愛を知ったヤクザの青年。

そんな人物を描いた映画とも、ぴったりの内容なのではないかと思います。

本サイトOTOKAKEには、まだまだ皆さんに読んで頂きたい素敵な記事がたくさん。

最後に本記事とあわせてぜひチェックして頂きたい記事を、2本ご紹介致しましょう。

今回ピックアップした記事は、millennium paradeを率いる常田大希に関するものです。

まずこちらはmillennium parade『Veil』のPVについて解説したもの。

こちらの曲は彼らの記念すべき初シングルとなった楽曲でもあります。

映像を手掛けているのは、お馴染みクリエイター集団PERIMETRON。

彼らのサイケデリックで個性的な、唯一無二の世界観を映像からもお楽しみください。