「WHAT A FEELING」?

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『プレミアム ヴィダルサスーン』のCM曲

「WHAT A FEELING」は2008年3月12日に発売された「60s 70s 80s」のCDに収録されています。

「60s 70s 80s」はオリコンチャート1位を獲得しプラチナディスクにも輝いたスマッシュヒットCD♪

この曲は自身が出演するP&Gの『プレミアム ヴィダルサスーン』のCM曲として採用されました。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/60s_70s_80s

髪のキレイな安室奈美恵をP&Gが抜擢したのですね。ファン層と商品の購買層が重なっているという戦略でしょう。

この曲で初めてコラボして大沢伸一がプロデュースを担当。

どうりでヒップホップ色が抜けて、エレクトロニック色が強くなっているわけです。

「フラッシュダンス」の存在

またこの「WHAT A FEELING」は、ある曲をモチーフにしていることに気がついたでしょうか。

そう、80年代の大ヒット映画「フラッシュダンス」の主題歌であったアイリーン・キャラの「WHAT A FEELING」です。

元ネタは「WHAT A FEELING」ということです。サンプリングはヒップホップの手法ですね。

楽曲の一部分を抜き出して、それを音として自分の楽曲で再構成する手法です。

音を楽器のように使うことで音楽の制作方法が飛躍的に進歩したやり方なんですね。

懐かしいサウンドと新しいサウンドが交差する印象的な音で表現しています。

また、サンプリングをすることの意義は、何もサウンドの交差だけではありません。

「フラッシュダンス」の主題歌を使えば、必然的にその映画の風景、ストーリーも頭に浮かびます。

ジェニファー・ビールズ演じるアレックスがオーディションの場面で一心不乱に踊る姿。

そしてそこに至るまでの人生ドラマ

それらが安室奈美恵の姿と重なって見ることができるのです。

音楽の融合+人生の融合なのです。

それでは安室奈美恵の新しい世界を切り開いた「WHAT A FEELING」の世界を見てきましょう。

「WHAT A FEELING」の歌詞の意味をチェック!

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I love to dance

I love to dance
Everybody call me dancin' queen
人影の無いオフィス街真夜中
ビルディングの窓ガラスミラーにして
倒れてしまうまで日が昇りはじめるまで

出典: WHAT A FEELING/作詞:大沢伸一,michico,GIORGIO MORODER 作曲:michico,KEITH FORSEY,IRENE CARA

まずはダンスを愛してます宣言ですね。

ビルが立ち並ぶ真夜中のオフィスビル街の窓を鏡に見立てて、朝までダンスを練習しています。

倒れてしまうまで激しい練習が夜明けまで続きます。

その中で「みんな私のことをダンシングクイーンと呼んでるわ!」と叫びます。

もちろん、今ダンスをしていても、人影がないので誰も見ていません。

しかし、自らをダンスの女王と呼ぶことで、自分自身を奮い立たせているのです。

もっと多くの人にダンスを見てもらうためには、さらに努力を重ねなければならない。

そんな、彼女の気迫すらも伝わってきます。

その姿は、まるで安室奈美恵自身の姿と重なって見えるようにも思えますね。

踊り続けて

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Steppin' out
I'll keep steppin' out
体中を波打つビート
Poppin' my body
I'll keep poppin' my body
エキサイトし過ぎて
オーバー・ヒート

出典: WHAT A FEELING/作詞:大沢伸一,michico,GIORGIO MORODER 作曲:michico,KEITH FORSEY,IRENE CARA

足がグラグラになってもステップを踏み続けます。

この歌詞はきっと本人にとっても心に染み込む歌詞なのではないでしょうか。

ダンスの上達には激しくてハードな練習をしなければなりません。

そんな大変な日々が脳裏をよぎっているのでしょうね。

身体の中で自然に打ち始めるビート。ですが興奮しすぎてオーバー・ヒートしています。

しかし、ダンスの練習は続けなければなりません。

ファンにとっても安室奈美恵の努力が垣間見られる歌詞ではないでしょうか。

コンサートでの煌びやかな姿の裏には、こんな日々の積み重ねがあったはずです。

Ooh what a feelin'

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Ooh what a feelin'
気分がハイになる
Ooh what a feelin'
やめられなくなる
Ooh what a feelin'

出典: WHAT A FEELING/作詞:大沢伸一,michico,GIORGIO MORODER 作曲:michico,KEITH FORSEY,IRENE CARA

ダンスを続けていくと疲労のピークを迎えます。しかし、ここで動きを止めてはいけません。

そのあとには、ランナーズハイという瞬間がやってきます。

運動部で活動されたことがある方はご存知でしょう。

疲れのピークをやり過ごしてさらに頑張るとそこから、さらに身体が動くようになります。

身体が限界を超えてもっと動けと指示を出すのです。

まさに「やめられなくなる」瞬間です。

ダンス中にランナーズハイが起きたら最高に気持ち良いでしょうね。

ここで踊る女性の興奮は次第に高まっていき、ついには理想のダンスの女王と同化していく。

やめたくない、もっと踊っていたい。そんな欲望が彼女を支配していきます。

これこそが、自己陶酔の極みですね。

夜、そして人気がない場所というシチュエーションも、彼女の陶酔に拍車をかけています。

そんな経験を安室奈美恵自身もコンサート中に体験しているのでしょう。

あれだけ激しいステージングですからね。