二番では「僭越ながら…」という、公的な場所で使うような言葉づかいの歌詞でスタートしています。
そのため、その場にいるのは自分の友人や親しい人だけではないことが分かりますね。
知らない人も巻き込んで、「乾杯の音頭を取ってもいい?」と聞いているのが二番の始まり部分の状況ですね。
彼らの健康やご多幸を願う姿勢は、広く色々な人達と温かい交流を持とうとしていることが分かります。
情景は、夕暮れ時の美しい街
夕陽に染まる街
出典: 乾杯トゥモロー/作詞:赤飯・ぽにきんぐだむ 作曲:324
二番に登場するこのフレーズから、時間軸は夕方であることが分かります。
また、空が茜色に染まっているという描写で、街がとても美しく見えていることも伝わってくる場面です。
大人な味を噛みしめる
言葉にならねぇ 想いを飲み干せ
乾杯 トゥモロー
夕陽に染まる街
ちょっと 大人なビター味
出典: 乾杯トゥモロー/作詞:赤飯・ぽにきんぐだむ 作曲:324
時にはもやもやしたり、スッキリしない気持ちになったりすることは誰にでもあるのではないでしょうか。
そんな言葉にならないような想いを飲み干してしまおう、と綴っているのが二番の歌詞です。
また、「大人」かつ「ビター」という歌詞は、お酒の味を表すフレーズと思われます。
しかしこの「苦味」は、何もお酒という意味だけではなさそうです。
一行目で飲み干していた、「うまく言葉にできない味」を表しているようにも捉えられます。
乾杯で盛り上がりつつ、ちょっと苦い味も噛みしめているのが二番の歌詞になっているようです。
盛り上がって話し込んでいる
嗚呼 まだまだ話し足りないから
おかわりをもう一杯
出典: 乾杯トゥモロー/作詞:赤飯・ぽにきんぐだむ 作曲:324
盛り上がって話し込んでいる様子が表れています。
「もう一杯」と続いているので、「まだまだ話すぞ!飲むぞ!」というテンションが高い状態のようです。
そんなに盛り上がるほどとはどんな内容だったのか、今一度振り返ってみましょう。
一番の歌詞ではくだらないことで笑っていました。
二番の歌詞では言葉にならないような想い、という描写で表現されています。
さまざまな話を語り合いつつ、お酒を酌み交わす情景が浮かんでくるシーンです。
どんな過去を背負っていても大丈夫
笑っていいと思う どんな過去があっても
その胸のジョッキに注ぎきれずに
溢れたのが涙だね(SHA-NA涙ネ)
出典: 乾杯トゥモロー/作詞:赤飯・ぽにきんぐだむ 作曲:324
二番の歌詞では、「どんな過去があったって笑って良いと思う」と綴られています。
どんな過去であっても自分を否定したり責めたりしなくていいんだよ、と励ましているのでしょうか。
過去に囚われず、笑っていれば良いのです。
「ジョッキに…」の部分は、過去の痛みを抱えていることを理解してくれているという温かいフレーズ。
そして歌詞の最後では一緒に寄り添ってくれていることが分かります。
どんな過去があっても笑っていいと思うよ、一緒に歩こう!という、寄り添う気持ちが伝わってくる歌詞ですね。
明るく盛り上がる楽曲でありながら、今つらい人にも寄り添ってくれる温かい歌詞にもなっていました。
導入のモチーフとなった楽曲もチェック!
イタリアの大衆音楽として知られる「フニクリ・フニクラ」。
実はこの曲が、乾杯トゥモローの導入のモチーフともなっています。
どことなくお祭りムードが漂う、楽し気な雰囲気が魅力の楽曲です。
日本でもさまざまなシーンでBGMとして使用されることがある有名な曲でもあります。
そのため、日本人でも「フニクリ・フニクラ」を聴いたことがある人が多いのではないでしょうか。