明日は次々死んでいく
急いても追いつけず過去になる
生き急げ僕ら 灯る火はせつな
生きる意味などは後からつく

出典: https://twitter.com/__amazarashi_/status/924148017493458945

「明日は次々死んでいく」という歌詞は、今日にとって次の日は明日であっても、すぐに明日は今日になり、明後日には「過去」になってしまう、つまり人間が生き急いでも足りないくらい時間は早く過ぎていくと歌っています。

だからこそ「生きる意味」を考えて、戸惑って、先に進めずに人生という短い時間を無駄にするくらいなら、とりあえず必死で前へ進んだ方が良い、刹那の命を燃やして、「生き急げ」と歌っているのですね。

「生きる意味などは後からつく」のだからという歌詞は、とにかく毎日を生きるしかない人間の悲しさを歌っているようにも解釈できますし、一生懸命に生きていれば「生きている意味」は自然と生まれるという救いのようにも解釈できますね。

季節は次々生き返る

拝啓 今は亡き過去を想う 望郷の詩
最低な日々が 最悪な夢が 始まりだったと思えば 随分遠くだ
どうせ花は散り 輪廻の輪に還る命 
苦悩にまみれて 嘆き悲しみ それでも途絶えぬ歌に 陽は射さずとも

季節は次々生き返る

出典: https://twitter.com/asaki1515/status/920963983951007744

「望郷」とは帰りたい故郷を思う哀愁の念を表した言葉です。

自分の生きてきた人生と過ぎ去った過去を振り返ると、戻りたい場所があるのではないでしょうか。

この楽曲はもともとあった曲で、「東京喰種」のED曲のオファーが来た際に適していると思った曲を何曲か石田スイさんに提案したうちの一曲らしいのですが、この部分の歌詞は不思議と主人公の境遇にマッチしている部分です。

「最低な日々」は遊びまわる親戚と主人公を育てるために昼夜問わず働き続けたシングルマザーの母がついに過労死した日々のこと、そして「最悪な夢」のような出来事は、事故によって自分が半喰種になってしまったこと、そして、「望郷」は孤独だった主人公がやっと見つけた帰る場所への思いと言えるのではないでしょうか。

しかし、主人公の金木研もそうですが、どんなに過酷な人生であっても、振り返るとあっという間で「随分遠く」という感情になるのではないでしょうか。

そう考えると、苦悩に塗れて生きている人生が一生報われないとしても、散る花のように、「輪廻の輪に還る」という気持ちで生きれば良いということを歌っているのでしょう。

どんなに苦しい人生もやがて終わり、また巡るのだから、結果がどうなるかよりも今を目一杯生きてみろということですね。

そして最後に、「季節は次々死んでいく」という冒頭の歌詞が「季節は次々生き返る」と形を変えて登場します。

終わりがあるだけ始まりがある。

絶望の中の終わりであっても、その終わりは新たな希望の始まり、新たな可能性かもしれないということです。

この部分の歌詞からもわかることですが、タイトルは死という終わりを指すとともに、生の始まりを指しているのですね。

おわりに

「季節は次々死んでいく/amazarashi」のMVの衝撃的すぎる?!歌詞を徹底解釈!アニメ主題歌♪の画像

いかがでしたか?

「季節は次々死んでいく」は過ぎていく時間と人間の生という壮大なテーマを歌った楽曲であり、「東京喰種」という作品により深みを与える楽曲でもあることがわかりました。

衝撃的な内容ではありますが、隠し文字も含めて、そのメッセージを感じながらMVも合わせてみ欲しい一曲です。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね