往年のディスコチューンを思わせる軽快感が気持ちいいですね。とくにベースのゴースト感とグルーブが素敵。
ベタではありますがドライブ曲にふさわしいでしょう。しかしハイウェイの風だけではなく、プールサイドの塩素のにおいや砂浜の薫風をも漂わせる曲。
緩急やハッとなる転調などはなく、どこまでも続く海の景色のように安定し拡がる楽曲です。
「ガラスのメモリーズ」
筆者は初春に雪国で生まれたため、つい夏ソングでもマイナーコードの作品を好んで聴いてしまうのであります…。
そしてギターが妙に良いのですよねえ。このナインティーズのヴィンテージ感とクサさは今の時代じゃなかなか出せないと思います。
歌詞はドストレートで目新しい言葉遊びは見当たりませんが、バックグラウンドの良さと歌唱力の高さが光っているので素晴らしい仕上がりとなっています。
TUBEまとめ
以上、TUBEのライブで踊れる曲3選と名曲2選をお送りしました。
サーフ音楽のエッセンスやラテン音楽を使えば、夏の雰囲気は簡単に出すことができます。しかし夏の名曲かどうかを分けるのは、そのバックグラウンドに乗る歌詞とボーカルラインだといえるでしょう。
ただチャラチャラとしたナンパの曲に仕上げてしまうのか、それとも人間とのかかわりをひそかに礼賛する曲に仕立て上げるのか。TUBEは時折前者の雰囲気を感じる楽曲や歌詞もありますが、ほとんどは後者に分類することができます。
また、冬に冬の曲を聴くのは自然な行為です。ファッションにおいても、秋にこっくりしたバーガンディーやモスグリーンを選んでしまうのは自然な流れです。
しかし、あえて逆シーズンのカラーをもってきてもいいのではないか。「季節」というフレームにとらわれがちなところを敢えて逆らってもいいのではないか。夏は寒くなれば終わるのではなく、真冬でも主役ではないながらも根底に流れ続けているのですから。
ぜひ秋や冬にTUBEを聴くことで、耳に新鮮さを吹き込んでいただけたらと思います。ファンであれば年中聴くのでしょうが、ふだん夏にサラッと「あー夏休み。」を再生するくらいであればなおぜひ。
独断のそしりを受けるでしょうか。判断はリスナーにお任せします。
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