最終列車はもう行ってしまったけれど
この真夜中を一緒に歩いてくれるかい?
何時間かかってもいいんだ
ゆっくりでいい
この足跡を辿って
確かな足取りで帰ろうよ
出典: 壇上/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
ここで、先程の比喩表現に繋がります。
先程は、自分の好きな靴=音楽とともに、この先の人生を歩んでいこう!と決意を固めていましたね。
しっかり大地を踏みしめ、刻み付けてきた足跡。
それがあれば、道に迷うことがあってもきちんと元の場所に帰ってこられるでしょう。
もし世間の声に流されて、自分の音楽を見失ったとしても…。
自分自身が歩んできた軌跡を辿ればまた「自分らしい音楽」を奏でることができる。
先程残したのは、そのための足跡でした。ここにきて、それを辿る時がきたのでしょう。
一緒にやろう
そばにいて欲しいんだ、どんな未来でも
譲れぬものだけを胸に歩いていくんだ
自分の身の丈を知り、それでも
背けずに見つめられるかい?
骨までずぶ濡れの明日さえも
信じられるかい?
出典: 壇上/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta
これまではいまの常田さん、そして過去の常田さんと、2人(実質1人)しか登場していませんでした。
しかしここへきて、別の人物が登場しています。
それがKing Gnuのメンバー。
ここでは常田さんからメンバー、そして過去の常田さん自身へ向けた、メッセージが語られているのです。
見失いかけていた自分自身の信念。それを思い出した常田さんは、まさに無双状態でしょう。
周りの大人たちに合わせて背伸びしすぎないこと。
大人たちの声に惑わされそうになったら、自分自身の足跡を探して軌道を戻すこと。
苦しいことがあっても逃げず、仲間とともに歩き続けること。
そんな新たな決意を胸に、常田さんは仲間を呼び集めているようです。
自分の想いに共感してくれた最強の仲間とともに、再び歩き続ける覚悟を決めました。
最後に
常田さんの想い
この楽曲の登場人物であった「君」。
今回はこれを「過去の常田大希さん自身」と解釈して読み進めてきました。
自分がやりたい音楽をずっと胸に抱き続けている君。
その信念の強さが、いまを生きる常田さん自身を救ってくれました。
あの頃の気持ちを大切に…。忘れないように生きよう。
君への変わらぬ想いを再確認した常田さんは、再びKing Gnuとともに歩き始めたのです。
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