桑田佳祐「若い広場」はひよっこ主題歌！気になる歌詞の意味を紐解く！収録アルバムは？

故郷を離れた主人公が感じるのは、都会という人ごみの中での孤独です。この辺りの歌詞は「ひよっこ」の主人公たちが集団就職してきたときの心境とマッチしますよね。

上京してすぐはやっぱりホームシックにかかりますよね。

ずっと一緒に育った仲間、互いに頑張ろうと励まし合った言葉を胸に孤独と闘っている姿が描かれています。

彼が孤独を埋めるために主人公は「リル」という名前を呼びます。愛しい人を思い出し、もう一度頑張ろうと自分を鼓舞しているのでしょう。

ここでも「サウンド・オブ・ミュージック」懐かしい時代を感じさせるフレーズが出てきていますね。世界中でヒットした名作ミュージカルですから、知っている人は多いと思います。

日本人が最も愛したミュージカル映画と呼ばれている「サウンド・オブ・ミュージック」は昭和40年にアカデミー賞作品賞、監督賞を獲得しています。「ドレミの歌」など有名曲がいっぱいですよね。

50年以上たっても愛され続けるこの映画の様に、主人公とリルの恋は、一瞬のきらめきのようなものではないと語ります。

上京してから少し時間がたって夜の酒場へと繰り出せるようにまでなった主人公。

都会になじみ始めて、なんとか生活できるようになったのでしょう。ふと、主人公は屋根の上で過ごした君のことを考えます。

僕が成長したように、きっと「リル」も素晴らしい女性になっていることでしょう。

そして、きっと素敵な彼氏を見つけているのだろうと物思いにふけています。

ここでタイトルの「若い広場」が出てきます。

実は、このタイトルの「若い広場」も、昭和を感じさせるフレーズの一つなんですよ。昭和37年からNHKで「若い広場」という若者たちの番組が放送されていたのです。

フィルムドキュメンタリーや、スタジオ討論、中継など自由な発想で番組が印象的です。

そんな番組の様に、若い世代が肩を寄せ合い力を合わせれば大きな希望になると歌っているのではないでしょうか。

曲のラストには、「リル」と別れたことがはっきりと描かれています。最愛だった人を失って、雨のような涙を流している主人公。

しかし、歌詞のラストは「明日になれば、新しい最愛の人と出会えるかもしれない」という希望を持っていることが分かります。

失恋を乗り越えて、前を向いて生きていこうという強い気持ちが伝わりますね。

いかがでしたか？

MVでは、「リル」と出会い、付き合い続けて夫婦となっているのですが、歌詞の世界では「リル」とは別れてしまっていることがわかります。

リズムも曲調も失恋ソングのように感じないのは、別れてしまった時のことを懐かしんでいるからかもしれませんね。

昭和の懐かしい雰囲気を堪能できる楽曲なので、ぜひ両親やおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に聴いてほしいとおもいます。