aiko「ホーム」
今回はaikoの「ホーム」をご紹介します。
恋愛ソングといえばaikoといっても良いほどに、彼女が恋愛ソングというジャンルで起こした革命は計り知れません。
今回は「ホーム」というタイトルに隠された意味やその歌詞について解説していきます。
東宝配給映画『阪急電車 片道15分の奇跡』主題歌。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/恋のスーパーボール/ホーム
1番
部屋で思い出すのは
じゃあ またねと見えなくなるまで
手を振って帰った部屋
ほどいた髪の毛にあなたの匂いがついてたから
出典: ホーム/作詞:AIKO 作曲:AIKO
まず出だしの歌詞です。
1行目では、恋人を見送る誰かの姿が描かれています。
これは恐らく、この歌詞の主人公でしょう。
そして、2行目では、そのあとに部屋に帰ってきた彼女の姿。
恋人が行ってしまって、どこか寂しさが漂っているのを感じます。
3行目は、そんな恋人に対して愛おしさを感じていることが分かる表現です。
この3行で、この女性がとても寂しがっている様子が分かります。
ここから歌詞の物語はどのように展開していくのでしょうか。
冬の冷たい空気
大きく吸い込んだ空気が冷たくて咳をした
一緒に優しさのカケラも落とさぬ様に
まだそれがなんなのかちゃんと解っていないけど
出典: ホーム/作詞:AIKO 作曲:AIKO
1行目、冷たい外気を吸い込む彼女。
この部分があることによって、歌詞中の世界では季節が冬であると予想することができます。
咳をする主人公。
そしてその時には、2行目にあるように「優しさ」を落としてしまわないか心配しているようです。
3行目で主人公がいっているように、この「優しさ」が意味しているものを理解するのは難しく感じます。
恋人が関係しているのは間違いありません。
彼に対しての「優しさ」なのでしょうか。
もしくは、彼から貰った「優しさ」かもしれません。
しかしどちらにせよ、これが主人公にとって大切なものであることは間違いないでしょう。
サビ
大切な思い出
赤い星を初めて2人で見た日の事も
待っててくれたホームの黄色の切れ端も
大切なものにあたし達は何度か出逢う
明日話そうね もう忘れない様に
出典: ホーム/作詞:AIKO 作曲:AIKO
ここからはサビの歌詞です。
ここでは、思い出を振り返っているのでしょう。
1行目では2人で夜空を見上げて星を眺めた日の様子を描写しています。
また、2行目ではこの曲のタイトルでもある「ホーム」という言葉が登場。
ここから分かるのは、タイトルの「ホーム」が「駅のホーム」を意味していることです。
3行目の表現は、1〜2行目までの出来事を指しているのでしょう。
2度と忘れないために
他にも心の中には沢山大切な思い出があるのかもしれません。
そんな思い出を忘れないように、こうやって何度も頭の中で繰り返しているのでしょう。
4行目では、そういった主人公が大切に思っている出来事を、恋人に話そうと決心しているようです。
同じく4行目の後半の歌詞「もう〜」という部分には、どこか憂いを感じます。
昔のことを話すことで、お互いにその思い出を忘れないようにしたいのでしょう。
1度忘れてしまったことも、2度と忘れないでほしい。
そんな想いが伝わってきます。