aikoの代表曲となった1曲!
ポップな曲と意味深な歌詞が気になる!?
キラキラとしたポップなサウンドと、胸に刺さる歌詞が多くのファンの間で人気のaiko。
彼女が2005年に18枚目のシングルとしてリリースしたのが、今回ご紹介する「キラキラ」となっています。
曲タイトル通りキャッチーなメロディと、決して曲のように明るさ一辺倒だけではない意味深な歌詞。
発売当初からそれらが話題となりリリースされて何年も経つ今でも、aikoの代表曲の1つとして多くの人に愛されている曲です。
フジテレビ系ドラマ「がんばっていきまっしょい」主題歌
またこの曲、発売当時はドラマ「がんばっていきまっしょい!」の主題歌としても注目を浴びましたね。
もともとは敷村良子による小説が原作となったこのドラマ。
元々は小説、そして、映画であったものを、2005年7月5日にテレビドラマ化されました。
主演は鈴木杏と錦戸亮です。
女子ボート部がない高校に進学した篠村悦子(鈴木杏)、女子ボート部を作ろうと奔走し、キャプテンとしてボート部を引っ張っていきます。
関野浩之(錦戸亮)とは幼馴染みで両想いになりながらもお互い素直になれない恋模様が描かれていきます。
aikoの「キラキラ」は待ち続ける女心を歌った曲ですが、ドラマともリンクしていくのでしょうか。
歌詞を紐解いていきましょう。
「キラキラ」の歌詞を紐解く
大好きな彼の帰りを待ち侘びて
待ってるねいつまでも
今日は遅くなるんでしょう?
一人寂しくない様に
ヘッドフォンで音楽聴いてるね
出典: http://j-lyric.net/artist/a000619/l004726.html
この歌の物語は、大好きな彼を1人待っている彼女の姿が描かれているところから始まります。
舞台は彼を待つ彼女の部屋。
ここだけでみると一緒に住んでいて、普通に仕事で帰りが遅くなる彼を家で待つ彼女の日常的な姿が想像できます。
しかし、よく見ると「今日は遅くなるんでしょう?」となっています。
ということは、彼からは連絡がないことが伺えます。
彼からの返事がないことや、彼の帰りが遅くなること。
それに対して怒っている、というふうには見受けられませんね。
もしかしたら、これは2人にとってはよくあることなのかもしれません。
とはいえ、やっぱり彼がなかなか戻ってこない時間は寂しいもの。
1人でいる時間を、どうやって寂しさを紛らわしながら過ごそうか。
考えた結果、彼女は自分の好きな音楽を聴いて過ごすことにしたようです。
しかもヘッドフォンで聴くということは、それだけ音楽に没入して聴く、ということでしょう。
1人ぽつんと部屋にいる、というその部屋の空気感も、もしかしたらあまり感じたくないのかもしれません。
それに気付くと、ますます寂しさが募ってしまいますものね。
それでもいつまでも待つというのはどんな状況でしょうか。
それでも私はここであなたを待ってる
遠い遠い見たことのない
知らない街に行ったとしても
あたしはこうしてずっとここを離れずにいるよ
出典: http://j-lyric.net/artist/a000619/l004726.html
しかし、実際はどうでしょうか。
ここでいう「知らない街」は自分が注力できる範疇を越えていることを表しています。
つまりは前の歌詞とも合わせるとすでに別れているのではないかと想像できます。
「行ったとしても」は行ってないのではなく「行ってしまったけれど」という意味合いで使われているのだと考えられます。
別れてしまったけれど、「ここを離れずにいる」ということはそれでも彼のことが好きで気持ちは離れずにいると言い換えることができます。
彼との思い出の曲をヘッドホンで聴きながら、部屋で彼を想い続ける。
健気だけど、寂しい情景に変わってきました。
2人がもしすでに別れているのだとしたら、こうして彼のことを待っているのはもしかしたら彼女だけかもしれません。
けれど、彼女自身もまたそれを分かっているのでしょう。
彼はもう二度と、自分の元には戻ってこないかもしれない。
それでも、彼女は彼を待ち続けるのです。
それはひとえに彼からどう思われていたとしても、彼女がまだ彼のことを好きだから。
伝わらなくても、届かなくてもいい。
そんなひたすらに一途な気持ちで、彼女は彼を想い続けているのです。
いつかあなたが帰ってきたら…
羽が生えたことも 深爪した事も
シルバーリングが黒くなった事
帰ってきたら話すね
その前にこの世がなくなっちゃってたら
風になってでもあなたを待ってる
そうやって悲しい日を越えてきた
出典: http://j-lyric.net/artist/a000619/l004726.html
そして、サビの歌詞です。
羽が生えたこと=夢ができたこと。
深爪した事=日常的な些細なこと。
シルバーリングが黒くなった事=時間が経過したこと。
こんな解釈ではないでしょうか。
彼を想っている時間はだいぶ経過していることが伺えます。
その間に日常的なことも、非日常的なことも起こっていて、それを会ったら話したいという願望が歌われています。
それでも人生は何があるか分かりません。
彼は戻ってこないかもしれないし、自分の身だってどうなるかは分かりません。
それでも彼が感じ取れる何かになってでも想い続ける決意が表れています。
そして、悲しい日がここまで続いていることも想像できます。
これから先も、きっと今までと同じ。
彼が戻ってくるのか、悲しい日が続くのかは分かりません。
だからこそ、彼女が彼を待ち続ける日はきっとこれからも続いていくのです。