aikoの歌詞世界に見る健気でまっすぐな女性の理想像

aiko「カブトムシ」の歌詞を男目線で徹底解釈!の画像

ザ・女性シンガーソングライターとして長い間第一線を走り続けるaiko

彼女の歌詞は突き抜けるほどの女性目線。​そこにはまっすぐで健気な女性像が見えてきます。

「カブトムシ」の歌詞解説には諸説ありますが、基本的には筆者は恋人同士の設定を想像しながら男目線も交えながら紐解いていきます。

「カブトムシ」の文学を匂わせる歌詞

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​悩んでる身体が熱くて 指先は凍える程冷たい
「どうした はやく言ってしまえ」 そう言われてもあたしは弱い

出典: カブトムシ/作詞:aiko 作曲:aiko

伝えたいことがあるのに伝えられない、もどかしい感情が深く伝わってくる歌詞です。

中身はアツくなるほど伝えたい想いがあるのに「指先は凍えるほど冷たい」。

つまり、外側にはうまくその熱が伝えられない、言葉にできない、そんな女性の不器用な部分が描かれています。

あなたが死んでしまって あたしもどんどん年老いて
想像つかないくらいよ そう 今が何より大切で…

出典: カブトムシ/作詞:aiko 作曲:aiko

今、この瞬間が大切だということを「君がいないと」とか漠然とした事柄よりも「死んでしまうこと」や「年を取ってしまうこと」の現実的なことを引き合いに出すことでよりリアルに大切さを表現しています。

スピード落としたメリーゴーランド 白馬のたてがみが揺れる

出典: カブトムシ/作詞:aiko 作曲:aiko

ここで独特な世界観が爆発します

やはり白馬と言えば「王子様」ではないでしょうか。

たてがみを揺らし走ってきたあたしだけの王子様がスピードを落として自分の前に止まってくれる、と思うと素敵な歌詞に見えてきます。

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少し背の高いあなたの耳に寄せたおでこ
甘い匂いに誘われたあたしはかぶとむし

出典: カブトムシ/作詞:aiko 作曲:aiko

理想的なカップルの身長差というのをご存知でしょうか。

一般的にはその差は「15cm」と言われています。

なんだかそれを想起させるような歌詞になっています。

実際、耳におでこがくっつくとなると15cmよりは身長差は少ないようにも感じますが、背伸びしてたら、、とか考えるとなんだか愛おしさや温かさが感じられます。

「甘い匂いに誘われたあたしはかぶとむし」とここで「かぶとむし」がついに出てきます。

「彼の匂いが好き」「恋人の匂いが落ち着く」という女性は多いそうです。

そんな彼に抱きつく彼女の姿を絶妙に「かぶとむし」という言葉で表現しています。

流れ星ながれる 苦しうれし胸の痛み
生涯忘れることはないでしょう
生涯忘れることはないでしょう

出典: カブトムシ/作詞:aiko 作曲:aiko

流れ星は出現したかと思えばあっという間にハッと消えていきます。

苦しいことも嬉しいことも胸に刻まれていきますが、長い人生を見れば一瞬のことです。

そして、非常に印象的な歌詞である「生涯忘れることはないでしょう」という部分。

死や加齢も例に出しながらここに収束させてきます。

たとえ一瞬の出来事であろうとも胸に刻まれたあなたとの思い出はかけがえのないもので、ずっと大切なことであるというのをまっすぐな気持ちで表現しています。

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鼻先をくすぐる春 リンと立つのは空の青い夏
袖を風が過ぎるは秋中 そう 気が付けば真横を通る冬

出典: カブトムシ/作詞:aiko 作曲:aiko

ここ!ここの歌詞!素敵過ぎませんか?!

「かぶとむし」という言葉以上に筆者はこの部分にグッときてしまいました。

四季が過ぎ去っていく様を流れるようにこんな素敵な古語のような表現で歌詞を書けるのはaiko以外に知りません。

強い悲しいこと全部 心に残ってしまうとしたら
それもあなたと過ごしたしるし そう 幸せに思えるだろう

出典: カブトムシ/作詞:aiko 作曲:aiko