aiko「瞳」
アルバム「彼女」に収録
aikoの「瞳」は2006年8月23日にリリースされた7枚目のアルバム「彼女」の14曲目に収録されました。
またシングル曲としては「キラキラ」「スター」「雲は白リンゴは赤」が収録されています。
前アルバムである「夢の中まっすぐな道」から1年半ぶりにリリースされ、セールス面でもaikoの人気度が窺える作品となりました。
「様々な女性や女の子を閉じ込めたアルバム」というコンセプトのもと、それぞれに呼びかけるかのような第三人称としての「彼女」という言葉をタイトルに据えました。
デビューから8年という月日を経ても、未だ衰えることのないaikoの創作意欲が感じられるアルバムとなっています。
「瞳」でも多くの人の心を掴むリアリティのある世界観は健在です。
復刻盤のリリース
またコピーコントロールCDの廃止に伴い、2008年3月12日には「aiko 10th Anniversary ちょっと嬉しいHappy Surprise vol.1」として初回限定盤に本人デザインのオリジナルステッカーを封入して復刻盤がリリースされました。
シングル未発売の楽曲
前述したように「瞳」はシングルとしてはリリースされていない楽曲です。なのに、なぜこれほどまでに人気があるのでしょうか。
というのも、やはり花王ハミング1/3のCMソングとして起用されたことが大きいのではないでしょうか。
アルバム「彼女」の発売の1年以上前からCMは放送され、その耳馴染みの良いメロディーと歌詞が頭から離れない人が続出しました。
シングル化されていないながらも第57回NHK紅白歌合戦で披露されるなど、aikoを代表する楽曲のひとつになったと言っても過言ではないでしょう。
「瞳」がここまで愛されるのはこの楽曲の歌詞に込められた深いメッセージにも理由があるのではないでしょうか。
このメッセージを受け取ることができれば、紅白で披露された訳も分かることでしょう。
それでは早速、その歌詞を紐解いていきましょう。
「瞳」の歌詞を紐解く
Happy Birthday to You
今頃がんばってるのかそれとも新しい光が
青白い瞳に映ってるのか
間に合うように届けようと遠慮がちに歌います
“Happy Birthday to You"
出典: 瞳/作詞:AIKO 作曲:AIKO
誕生日の歌でしょうか。誰か特定の相手を思い浮かべながら「Happy Birthday to You」の言葉が間に合うようにと歌っています。
ということは、まだ誕生日を迎えていないと考えられます。
1、2行目の歌詞から分かるのは、相手がどこか遠くにいるということです。
主人公は相手が頑張っているのを知っているのでしょう。
目の前にいないから何をしているのか分からないけれど、そんな相手のことを大切に想っていることが分かります。
そしてその人に向けて歌う歌には、そこに大切な気持ちが込められていることが想像できるでしょう。
ここでいう「光」というのは、何を指しているのかまだここでは分かりません。
この後の歌詞を見ていくことで、その存在が明らかになっていきます。
これからの日々
これから始まる毎日にきっと降り続けるのは
小さくて大きな生きる喜びでしょう
出典: 瞳/作詞:AIKO 作曲:AIKO
誕生日を迎えた後に訪れるこれからの日々を素敵に表現しています。
「小さくて大きな生きる喜び」とは一体どんな喜びなのでしょうか。その答えはサビに示されています。
これからずっと続いていくというその喜び。
その喜びは生きていくことが楽しくなるようなものだといっています。
何か特別なものであることは想像に難くありません。
しかし、そこには「小さい」、「大きい」という相反する2つの言葉が使われており矛盾が感じられます。
この矛盾は一体何を表しているのでしょうか。
それでは早速答え合わせをしていきましょう。