多くの人々からの支持を受け、現代に甦ったアニメ『どろろ』。
百鬼丸の身体の一部を持つ妖怪の数や、百鬼丸とどろろの関係性など…。
細かい設定等は原作と違う部分もありますが、原作のストーリー性を大切にしながら作られています。
そんなオリジナルの設定の中にはオープニングとなった【火炎】と切っても切れないものがあるんだそう。
それが話の序盤は盲目の百鬼丸が目の見えない代わりに魂の色を炎のように感じ取る事ができる、というもの。
主題歌【火炎】とリンクしているかのような設定ですが、このリンクは本当にたまたまの偶然なのだそう。
まるでアニメと楽曲、双方の作品がお互いに導かれたかのような素敵なエピソードですね。
アニメの展開も最後まで目が離せません。
あなたはもう見た!?話題のMV
目覚ましく変わる展開に惹き込まれる映像
お待たせ致しました!
それではここから【火炎】のオフィシャルMVの魅力に迫っていきたいと思います。
今回のMVの監督は『HALF』『催眠術』でも彼女達との作品を手掛けた映像作家の中根さや香。
MISIAやAAAのMVも手掛ける新進気鋭の映像ディレクターです。
暗闇の中、真っ白な灰が降りしきる中仁王立ちで佇むアヴちゃんの姿から映像は始まります。
リズミカルな楽曲の展開が始まる中肩に積もった灰を振り払い歩き出すアヴちゃん、登場するメンバー。
その後曲の展開に合わせ、映像の展開もくるくると変わっていきます。
もちろんメンバーの演奏シーンも満載!
そんなMVを見て頂く中でも、特に注目して頂きたいポイントを本日は2つご紹介致します。
MV注目ポイントその1:彩やかに変わる衣装!
テーマ性のあるメンバーの衣装
今作の映像では、メンバー全員が数パターンの衣装に身を包み登場します。
いくつかの衣装にはどうやら【火炎】というタイトルにまつわるテーマがある様子。
どの衣装がどんなテーマになっているか皆様はご存知でしょうか?
今回はそのテーマの中で明らかになっているものを少しご紹介致します。
テーマ1:消防士
メンバー4人が並んだ写真もSNSで話題を集めた消防士風の衣装。
シングルのジャケット写真にも登場しています。
言わずもがな、【火炎】を鎮める者として連想される存在ですね。
こちらが映像を通して登場する最も印象的な衣装だという方も多いのではないでしょうか。
敢えて本来のオレンジ色ではなく、黒色の消防服を身に纏う4人。
アニメ『どろろ』にイメージを添わせる為、このようなデザインとなっているのかもしれません。
テーマ2:八百屋お七
今回の衣装の中でも特にアヴちゃんのお気に入りだというのが『八百屋お七』をイメージした衣装。
オレンジを基調としたモダンな和装の衣装です。
MV中の車の上に立っているシーンでアヴちゃんが着用しているものになりますね。
八百屋お七(やおやおしち、寛文8年(1668年)? -天和3年3月28日(1683年4月24日)、生年・命日に関して諸説ある)は、江戸時代前期、江戸本郷の八百屋の娘で、恋人に会いたい一心で放火事件を起こし火刑に処されたとされる少女である。
出典: https://ja.m.wikipedia.org/wiki/八百屋お七
まさに文字通り身を焦がすほどの熱い恋をした少女。燃やすのは自分の身体だけにしておいて欲しかったですね。
そのあまりにも過激な存在の少女である為に、様々な文芸作品や歌舞伎などの演目題材にもされています。
先程の消防士のイメージとは真逆の【火炎】を巻き起こした者としての存在、という所でしょうか。
時代物である『どろろ』ともイメージのマッチした衣装になっています。