Uruのメジャーデビュー曲「星の中の君」

ミステリアスな女性シンガー・Uruとは

【星の中の君】Uruのメジャーデビュー曲は有村架純主演映画『夏美のホタル』主題歌!歌詞の意味に迫るの画像

まるで澄み切った清流のように透明度の高い声を持つ女性シンガー・Uruさん。

彼女のプロフィールは謎に包まれていますが、その謎でさえ、彼女のミステリアスな雰囲気を形作る要素の1つとなっています。

そんなUruさんの代表曲と言えば、2017年11月にリリースされた曲「奇蹟」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

この曲は、産婦人科を舞台にしたあのドラマ『コウノドリ』の主題歌として各話のエンディングを彩り、視聴者の涙を誘いました。

「奇蹟」についてもっと詳しく知りたい人は、下記の記事も読んでみてくださいね。

メジャーデビューシングル「星の中の君」とは

【星の中の君】Uruのメジャーデビュー曲は有村架純主演映画『夏美のホタル』主題歌!歌詞の意味に迫るの画像

今回ご紹介する「星の中の君」は、Uruさんにとって記念すべきメジャーデビューシングルです。

2016年6月15日にリリースされたこの曲は、後ほどご紹介する映画『夏美のホタル』の主題歌となりました。

「心が癒される」「安心する」といった評判とともに、これからの活躍が期待される女性アーティストとしてUruさんの名が広まることにもなりました。

「星の中の君」は2016年8月、NHKのEテレで放送された、リオオリンピックハイライトのBGMにも使用され、一挙にその認知度を高めています。

2017年にリリースされたUruさんの1stアルバム『モノクローム』にも収録されている本作品。

その見どころ・聴きどころとは、一体どんな所なのでしょうか?

「星の中の君」のMV&歌詞はコチラ

きらめく光が温かいMV

この動画が2016年6月14日に公開された「星の中の君」のMV(YouTube ver.)です。

冒頭に映し出されるのは、心が重くなりそうな暗い海の底を優しく照らし出す光。

それは、強い力で牽引するような光線ではなく、とても柔らかな光です。

まさに"心に寄り添う歌"を目に見える形で表現したように感じますね。

満点の星空を表現した光を散りばめた布を仕切りにして歌うUruさんは、決して素顔を全て見せません。

それはかつてYouTubeでカバー動画を公開していた頃、半分だけ顔を出して歌うという方法の名残なのでしょうか。

デビュー前までの雰囲気を活かしたMVに、ずっと応援してきたファンももちろん癒されたことでしょう。

Uruさんが歌うカバー動画を視聴したことがない人は、ぜひYouTubeの公式チャンネルをチェックしてみてくださいね。

きっと、あなたの心を癒す新たな1曲に出会えるはず。

"想い"が美しい……歌詞の意味に迫る

「星の中の君」という曲名を見て、あなたはどんな印象を持ちましたか?

キラキラした曲?

手の届かない遠い存在の曲?

もしかして、もう亡くなった人へ歌った歌?

この曲の歌詞は、とてもシンプルな言葉遣いで書かれている点が特徴的ですよね。

だからこそ、優しいメロディーに違和感無く乗せられ、聴く人の心に染み入ります。

そして、人によってはいろいろな解釈が生まれるのかもしれません。

しかし、たとえば川には源流があるように、分岐した様々な解釈の裏には、共通して"人への想いの美しさ"があるように思うのです。

君のすべては君の心に
今はしまってあるから

君のすべては君の心に
今はしまってあるから

星の光が 今君を染める 
声にならないほど 今君は綺麗だよ

出典: 星の中の君/作詞:Hidenori・Uru 作曲:Hidenori・トオミヨウ

「星の中の君」に登場する人物は<僕><君>。2人はどのような関係なのでしょうか。

夜、星空を見るために、2人きりで会うことが出来るような関係。と言えば、やはり恋人同士と考えるのが自然なようですね。

<僕>は<君>に対して、<君のすべては君の心に 今はしまってある>と感じています。

どんなに愛し合う人同士でも、すべてを打ち明け、分かち合っているわけではない、と感じているようです。

これはパートナーから見たらちょっとショックに思える想い……かもしれません。

それでも、星空を眺める<君>の横顔は<声にならないほど><綺麗だ>と思った<僕>は、どんな心境なのでしょうか?

僕のすべては君の心に
今はあずけてあるから

僕のすべては君の心に
今はあずけてあるから

星の光が 今君を染める 
声にならないほど 今君は綺麗だよ

出典: 星の中の君/作詞:Hidenori・Uru 作曲:Hidenori・トオミヨウ

<僕のすべて>は<君の心に>預けている、と<僕>は言います。

それだけ<君>を信頼し、<君>に心を許している、ということなのでしょう。

<君>のすべてを<僕>に預けることはできないとしても、それは関係無く広がる<僕>の想い。

まるで、頭上いっぱいに広がる夜空のように広く、果てしない想いですね。