切なくも満たされるUruの楽曲

映画「ファーストラヴ」の主題歌

Uru【ファーストラヴ】歌詞の意味を考察!なぜ愛を知ったのか?ひび割れたままの記憶が指すものに迫るの画像

2021年2月に発売されたUruニューシングルファーストラヴ」。

北川景子主演の映画「ファーストラヴ」と同じタイトル曲が収録されています。

まるで映画をぎゅっと凝縮したようなストーリー性のある楽曲になっていて、思わず涙が出てしまうほど…。

切なくも温かい歌詞が心にしみます。

Uruの包み込むような歌声が映画とマッチ

映画「ファーストラヴ」では自分の傷ついた記憶と向き合い、人と出会いながら心が徐々にほどかれていきます。

そんな辛い過去に寄り添うに歌いあげるUru

さらに少しでも前向きになってほしいという想いをまっすぐリスナーに届ける力強さが映画とぴったりです。

心に深い傷を負った過去をもつ「由紀」と父親を殺した殺人犯として逮捕される「環菜」。

「由紀」は「環奈」のことを理解するために、自分の過去とも向き合っていきます。

そして深い傷を負った過去の記憶にとらわれたまま生きていくのではありません。

大切な人に出会うことでずっと抱え込んでいたものが少しずつほどかれていくのです。

自分の拠り所を見つけられなかった人間が受け入れてくれるところを探し、そこで初めて愛を知ります。

タイトルにつけられた「ファーストラヴ」には様々な意味が込められているのです。

それではUruが書き下ろした「ファーストラヴ」の歌詞の意味を深く考えてみましょう。

大切な人につけられた傷は消えない

過去の記憶にとらわれる

Uru【ファーストラヴ】歌詞の意味を考察!なぜ愛を知ったのか?ひび割れたままの記憶が指すものに迫るの画像

絡まって 解けない
糸みたいに
時が経っていくほど
硬く脆くなっていく

出典: ファーストラヴ/作詞:Uru 作曲:Uru

大切な人からつけられた傷は時が経っても消えることはありません。

まさに絡まった糸がほどけないのと同じように心の中でどんどんとかたくなります。

それでも平穏に生きていたい

ひび割れたままの記憶
片付けることもできずに
綺麗な服を纏って
全て忘れたふりをしていた

出典: ファーストラヴ/作詞:Uru 作曲:Uru

深い傷を負った記憶を誰かに打ち明けることもできずに、当時の残骸のまま心の中に残っています。

そんな決していい思い出とはいえないものを抱えながらも人は生きていかなければなりません。

そのためには忘れられるはずがない過去に無理やりふたをするかのように、少しでも着飾って平気な顔をします。

辛い記憶を美化し、見た目だけでもきれいに装い忘れたふりをしてまで平穏に今を過ごしたい。

そんな姿が目に浮かびます。

愛し方がわからない

Uru【ファーストラヴ】歌詞の意味を考察!なぜ愛を知ったのか?ひび割れたままの記憶が指すものに迫るの画像

きっとこのまま誰も愛さない
誰にも愛されないと
胸の奥ヒリヒリ痛む度に
うずくまって そう呟いていた

出典: ファーストラヴ/作詞:Uru 作曲:Uru

かつて自分が大切だと思っていた人、愛していた人から傷つけられた記憶が消えることはありません。

むしろまた繰り返されるのではないかと怖くなることも。

それならもう誰も愛さない方が傷つくことも、傷つけられることもありません。

また愛してほしいと思えば裏切られたことを考えて恐怖を感じることでしょう。

傷を思い出すたびに胸は痛みます。

汚れた自分を愛してくれる人なんていないと、自分の殻に閉じこもって言い聞かせているのです。

温もりはすぐ近くに

幸せになるのがこわい