加山雄三の「お嫁においで」が復活?!

「お嫁においで」は1966年にリリース

「お嫁においで/加山雄三」が2015年に復活?!本家本元の歌詞と曲を解説♪過去には同名で映画化も!の画像

昭和を代表する歌手・加山雄三さんの「お嫁においで」は、これまでにBEGINや本田美奈子さんもカバー曲を披露した名曲です。

数年前にはアノ人が参加したリミックスバージョンも話題になりましたよね♪

それは後ほどゆっくりご紹介するとして……こちらがリリースされたのは1966年

なんと、今から50年以上も前のことです。もしかしたら、皆さんのおじいちゃん世代の曲になるかもしれませんね。

1966年といえば、日本の総人口が1億人を突破し、ビートルズ来日に沸いた時代

その時代を盛り上げた「お嫁においで」を徹底解説します。

ちなみに加山雄三さんは、ビートルズ来日時に彼らと会食をした数少ない人物の1人。さすが、若大将と言われてきた人物、スゴイですね!

「お嫁においで2015 feat. PUNPEE」

そんな昭和の名曲「お嫁においで」が、2015年にリミックス版として復活しました!

タイトルは「お嫁においで 2015」。名義は加山雄三 feat. PUNPEE」です。

『彼女にプロポーズしたいけど、生活は安定しないし、うだつの上がらない毎日でどうしようかなあ……』

と悩んでいる男が、おじいちゃんの部屋から聴こえる「お嫁においで」に耳を澄ます……という歌詞で、「お嫁においで」がピタッとハマっています。

まさに現代版となって復活!

この曲はリミックスアルバム『加山雄三の新世界』に収録されています。

このアルバムではももクロ水曜日のカンパネラなど、多数のアーティストが加山雄三さんの名曲をカバーしています。

聴きごたえがあり、面白いアルバムなので、未聴の人はぜひ一度聴いてみてください!

加山雄三の新世界
Posted with Amakuri at 2018.5.13
ヴァリアス
ドリーミュージック

「お嫁においで/加山雄三」を徹底解説♪

本人歌唱の「お嫁においで」動画はコチラ

お待たせしました!こちらが本家本元、加山雄三さんご本人が歌う「お嫁においで」です。

動画撮影時の時期は不明ですが、今より少し若いように見受けられる加山雄三さん。

管楽器の演奏から始まる前奏は、今の時代で聴いてもオシャレですよね。

「お嫁においで」の作曲者は、弾厚作さん。この名前は、加山雄三さんのペンネームなんですよ。

船乗りの『帰ってきたら結婚しよう』というメッセージが込められた歌詞を作詞したのは、作詞家の岩谷時子さん。

「お嫁においで」の他にも『君といつまでも』や『海 その愛』も岩谷さんの作詞。

岩谷さんは、加山雄三さんの作った曲からインスパイアを受けて素晴らしい歌詞を世に残してきました。

さて「お嫁においで」はどんな歌詞なのか、もっと詳しく見てみましょう!

「お嫁においで」の歌詞を見てみよう♪

もしもこの船で
君の幸せ見つけたら
すぐに帰るから
僕のお嫁においで

出典: お嫁においで/作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作

歌詞を見ると、「お嫁においで」は船乗りさんの歌なのだと思います。

運輸業の船員にしろ漁師さんにしろ、船乗りさんには、数ヶ月を船の上で過ごすという人もザラにいます。

「お嫁においで」の有名なサビは『仕事が成功したら結婚しよう』というプロポーズのメッセージですね。

無事に帰還する保証もない船旅の前の約束となると、もう少しシリアスになってもおかしくないものです。

しかし、その部分をサラッと流し、明るく『幸せにするよ』というニュアンスを含めているのがこの曲の良い所ですね。

月も無く寂しい
暗い夜も
僕に歌う 君の微笑み

出典: お嫁においで/作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作

船の上にも娯楽はあるし、異国の港も楽しいとは言え、慣れ親しんだ自宅や町でゆっくりするのとはわけが違うことでしょう。

それが何か月も、時には1年も続くのならなおさらです。

毎日の中で、月さえ見えない心細い夜を経験することもあるはず。

そんな辛い夜も、心の支えに思い出すのは、故郷に残してきた恋人の<微笑み>なんですね。

船が見えたなら
濡れた体で駆けてこい
サンゴでこさえた
赤い指輪あげよう

出典: お嫁においで/作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作

『船が見えたら駆けてこい』というワンフレーズだけは少々時代錯誤な気もします。

しかし、女性目線で言えば、恋人が乗った船が無事に帰還したら、やっぱり駆けだして迎えに行きたくもなりますよね。

真っ赤な宝石・サンゴには持つ人の心身を守る力があると言われ、「幸福」という石言葉も備えています。

海で働く男性が渡す婚約指輪として、これほどピッタリな宝石はありませんね。