国民の応援歌

【サライ/加山雄三】は○○語って知ってた?心温まる歌詞の意味を解説♪カラオケの締めに大合唱しよう!の画像

誰もが必ずといっていいほど、耳にしたことのある名曲『サライ』。

『愛は地球を救う』のあのキャッチフレーズとともに、この曲を思い浮かべる方もいらっしゃることと思います。

あの有名なテレビ番組『24時間テレビ』のフィナーレでお馴染みですね。

心に突き刺さるような人間模様、心震わせる感動を与える実話を伝えるあの番組に最もふさわしいであろう、『サライ』は、もはや国民の応援歌のような位置付けて多くの人に親しまれています。

今回は、この名曲『サライ』についてご紹介させて頂きたいと思います。

『サライ』ってどんな曲?

24時間テレビで生まれた名曲

『サライ』は、1992年にリリースされたシングルです。

この曲は、加山雄三さんと谷村新司さんの共同制作で生まれた一曲です。

改めて、動画にてこの曲を皆さんに聴いて頂きたいと思います。

やっぱり素晴らしい名曲だと思います。

ご存知の方も多いとは思いますが、この曲は、あの『24時間テレビ』の番組で生まれた一曲なんです。

それも番組の企画で全国の視聴者から集めた愛のメッセージをもとに、谷村新司さんが作詞し、それを加山雄三さんが作曲した曲ということですから、驚きですし、そこにお二人の才能を感じずにはいられません。

曲名である『サライ』は、ペルシャ語で家、宿などの意味があるそうです。

インパクトがあって、心に響く『サライ』はお二人のそれぞれの想いと、人々の心の声を宿した謂わば故郷のような位置付けなのかと思います。

加山雄三さん、谷村新司さんを代表する曲といってもいいのではないのでしょうか。

歌詞の意味を理解しよう

夢を追っての旅立ち

遠い夢すてきれずに 故郷(ふるさと)をすてた
穏やかな春の陽射しが ゆれる小さな駅舎(えき)
別離(わかれ)より悲しみより 憧憬(あこがれ)はつよく
淋しさと背中合わせの ひとりきりの旅立ち

出典: サライ/作詞:谷村新司 作曲:弾厚作

歌詞の解釈を進める前に、一つ前置きをさせて頂きたいのですが、作曲が弾厚作となっていますが、誰??と思われる方も多いかと思います。

こちらは、加山雄三さんの別名義で、作曲などの時に使われるペンネームのようなものです。カッコいいですよね。流石若大将といった感じです。

それでは、歌詞を見ていきましょう。この歌詞は始めの部分になります。

夢を追う為に、故郷から旅立つ春の様子を描いています。

故郷を旅立つということで、別離は避けられなかったのでしょう。しかし、その悲しみよりも、夢への憧れが強かったという主人公の気持ちを上手く表現しています。

このような情景は、皆さんも経験があるかもしれませんね。

春は、『別れの季節』などともよく言われたものです。

夢の為、進学の為。理由はそれぞれあることと思いますが、旅立ちという場面には、一抹の寂しさも感じてしまいますね。

動き始めた 汽車の窓辺を
流れゆく景色だけを じっと見ていた
サクラ吹雪の サライの空は
哀しい程青く澄んで 胸が震えた

出典: サライ/作詞:谷村新司 作曲:弾厚作

こちらは、最初のサビの部分です。

場面は少し変わり、駅から電車に乗ったところなのでしょう。

窓から見る景色は、今までの自分を振り返るように、まるで走馬燈のように流れていく。

自分を育ててくれた、大切な人やこの故郷への感謝の想いもこめられているように感じます。

サクラが舞うこの季節は、この時の気持ちを表すようかのように青く澄んでいたのでしょう。

主人公の希望に満ち溢れた心を表しているのだと思います。

何の曇りもないこの空のように、成功しなければならない、いつかこの恩を返したいという気持ちを胸に旅立った春の一日だったのでしょう。

都会の雑踏にまみれて

恋をして恋に破れ 眠れずに過ごす
アパートの窓ガラス越しに 見てた夜空の星
この街で夢追うなら もう少し強く
ならなけりゃ時の流れに 負けてしまいそうで

出典: サライ/作詞:谷村新司 作曲:弾厚作

こちらは2番の歌詞です。

情景は1番とガラリと変わり、主人公が都会に馴染みはじめた様子が描かれています。

好きな人ができ、恋をして失恋をして、主人公の心模様が伺えます。

しかし、この都会に出てきたのは『夢』があったということを主人公は忘れていません。

少し弱気になっている様子も垣間見えますが、傷ついても強くなくてはと自分自身を鼓舞しているように感じます。

動き始めた 朝の街角
人の群れに埋もれながら 空を見上げた
サクラ吹雪の サライの空へ
流れてゆく白い雲に 胸が震えた

出典: サライ/作詞:谷村新司 作曲:弾厚作