Neru【命のユースティティア】歌詞の意味を解釈!世界を取り戻すための正義とは?君を守る決意に迫るの画像

確かな答えは何処にも無いけれど
籠の中の小鳥は目覚めた
羽根さえ無いまま鼓動は加速して
僕らこの日を この時を待ち続けてたんだ

出典: 命のユースティティア/作詞:Neru 作曲:Neru

過去の記憶がなかった少年少女ですが、無意識の中で何か惹かれるものがあったようです。

歌詞の2、3行は彼らが出会った瞬間の気持ちを例えている表現のように受け取れます。

過去の記憶がなかったけれど、再び2人が出会うことで記憶を取り戻した部分が歌詞2行目。

そして出会い、記憶が蘇ったことで膨れ上がる感情。

何が彼らの気持ちを高ぶらせているのかは分からないままです。

ひょっとすると2人が再び出会えたこと自体に喜びを感じているのかもしれません。

あの時は守れなかった想い

叶わぬ祈りに 救いの両手を
生まれ変われ命のユースティティア
どんな風吹いていたって この声は消せやしない

出典: 命のユースティティア/作詞:Neru 作曲:Neru

1行目の歌詞を見ると、彼らの忘れ去られた記憶では成し遂げられなかった想いがあるようです。

しかし失った記憶を取り戻した現在、その想いを守ろうとしているように解釈できます。

「想い」も色々な解釈が可能です。

彼らの過去の出来事のことか、それとも他の感情なのか…。

その中でも冒頭の英文で問われていた「正義」が一番しっくりくるのではないでしょうか。

「正義の中には犠牲がある」というセリフがあります。

彼らにとっては正義だったものも他の人からみたら犠牲、もしくはどうでもいいものだったのかもしれません。

そう考えると過去に「彼らの正義」を貫いた結果、記憶を消されてしまった。

という考え方もできます。

記憶を消していることから他の人からすれば「彼らの正義」は、この世界では必要ないと思ったのでしょう。

そして、記憶を取り戻した彼らはまた自分達の正義を貫くために決意を固めます。

新たな決意を胸に

Neru【命のユースティティア】歌詞の意味を解釈!世界を取り戻すための正義とは?君を守る決意に迫るの画像

未来(あした)の僕らに 残せる物は何?
宙(そら)を照らせ一縷(いちる)のユースティティア
一秒だって 狂わせない
奪われた世界を さあ取り戻せ
重なり合って いつの日だって
僕らは共にいる

出典: 命のユースティティア/作詞:Neru 作曲:Neru

自分達の正義を取り戻した彼らは、次こそは消されないようにと決意します。

しかしその想いを突き通すのは、2行目の歌詞を見るかぎりなかなか難しいことのようです。

記憶を消して「彼らの正義」をなかったことにした世界。

そんな世界で再び自分達の想いを突き通そうとするのですから、険しい道のりです。

それでも自分を殺して生きるより、現状に抗っていこうと決めた2人。

そんな強気で前向きな気持ちが歌詞3、4行目から汲み取れます。

強気で宣言できるのも独りではないからではないでしょうか。

誰しも独りで何かと戦おうとすれば精神的にすごく辛い場面が必ずやってきます。

しかしこの楽曲では自分達の正義を通そうとする自分が2人。

どちらかがダメになってしまって支え合い一緒に進むことができます。

そんな「2人だと大丈夫」という気持ちが歌詞の最後に含まれているようです。

再び歩き始める

Neru【命のユースティティア】歌詞の意味を解釈!世界を取り戻すための正義とは?君を守る決意に迫るの画像

錆び付いた扉に手翳して 再び描く現在(いま)
君の 君だけの物語(うた)が始まる
失くした言葉と言葉の意味を紡ぎ合わせて
強く 誰より力強く咲き誇るその音(ね)をどうか絶やさないで

出典: 命のユースティティア/作詞:Neru 作曲:Neru

記憶を失っていた期間があった少年少女は、もう1度自分達の道を歩き始めます。

長い間「自分の正義」を忘れた状態で時間が過ぎてしまったのを1行目の歌詞が表している様子。

過去を忘れていた彼らは世界の流れや周りの雰囲気に流されて生きてきたのでしょう。

それらを全て止めて自分達の意志でこれからを歩く。

大切なことですが、同時に難しいことでもあります。

自分達の意志、つまり正義を通したことで周りに記憶を消されているのです。

つまりまた同じことを繰り返そうとしている。

彼らが記憶を取り戻して正義を貫こうとしていると、また記憶を消されるかもしれません。

それでも彼らは自分達の意志を尊重します。

そして、そんな考え方の人がこれからも増えて欲しい

そんな願いが最後の歌詞から読み取ることができます。

自分を強く持つ

Neru【命のユースティティア】歌詞の意味を解釈!世界を取り戻すための正義とは?君を守る決意に迫るの画像

僕が僕らしく在ること 君が君らしく在ること
それが果てしない僕らのユースティティア

叶わぬ祈りに 救いの両手を
生まれ変われ命のユースティティア
どんな風吹いていたって この声は消せやしない

出典: 命のユースティティア/作詞:Neru 作曲:Neru

正義というのは人によって様々な形があります。

正義の反対はまた別の正義である、という言葉もあるように正義同士で対立してしまうこともあるでしょう。

現に自分達の正義が他の人達の正義と対立してしまったことで主人公達は記憶を消されてしまっています。

最初の方でも正義の意味を紹介したように、正義は人として正しい事を指します。

つまり主人公達は自分達が正しいと思っていた事を否定されているのです。

正しいと思って、良かれと思ってした行為が否定されてしまった。

もしくは悪いことだと言われてしまうと、誰でも自分のすることに自信を持てなくなってしまいます。

自信がなくなると自分から意見を言ったり、行動を起こすことが怖くなるでしょう。

そして周りに流される方が楽だと気づいてしまいます。

恐らく主人公達も記憶が消されていたとはいえ、消されている時の楽な気持ちは分かっているはずです。

それでも、自分の正義を持つことにこだわっている。

自分の正義を貫くということは自分自身に誇りを持っているといってもいいでしょう。

そして彼らはもう一度自分達を奮い立たせるように声をあげます。

楽な方へ流されないように、自分達の正義を貫く大切さを忘れないように。

歌詞3行目は1番サビの繰り返しですが、より決意を固めている様子が分かります。

どれだけ失敗しても

未来(あした)の僕らに 残せる物は何?
宙(そら)を照らせ一縷(いちる)のユースティティア
一秒だって 狂わせない
奪われた世界を さあ取り戻せ
偽り合って 騙されたって
それでもそっと 光は降って
いつかはきっと 必ずきっと
僕が君の心燈ともすから

出典: 命のユースティティア/作詞:Neru 作曲:Neru