ミリオンを達成した大人気ボカロ曲
わずか半年で再生回数ミリオンを達成した人気ボカロ曲「東京テディベア」。
痺れるようなロックサウンドと、やるせない心の叫びを歌った歌詞が大きな話題を呼びました。
この楽曲を作ったのは、Neruさん。(※ボカロP名は「押入れP」)
「ロストワンの号哭」「脱法ロック」といった数々の大ヒットボカロ曲を手掛けているボカロPです。
その中でも「東京テディベア」は、Neruさんの代表曲といっても過言ではないでしょう。
「東京テディベア」を歌っている人は多く、まふまふさんや蛇足さんといった大物もカバーしています。
多くの人の注目を集めている楽曲であることが分かりますね。
ダークな世界観を感じられるMVは必見!
「東京テディベア」のMVは、Neruさんの公式YouTubeチャンネルでも確認ができます。
ボロボロのテディベアを抱える少年が登場するこの映像作品。
少年の心の闇を描いたダークな雰囲気を感じられるMVになっているのです。
このMVを手掛けたのは、絵師のしづさん。
「カゲロウデイズ」「アウターサイエンス」といった知名度の高い楽曲をいくつも手掛けている方です。
また、先述した「再教育」などもしづさんがイラストを担当しています。
ダークな世界観の作品を数多く描いている絵師さんともいえるでしょう。
上記からMVを確認できるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
テディベアは何を表している?歌詞の意味を解説!
この作品について、Neruさんは「劣等複合」がテーマだと語っています。
劣等複合とは、要するにコンプレックスのこと。
さまざまなコンプレックスを抱えている主人公の絶望を描いた楽曲が「東京テディベア」なのです。
それでは、一体この主人公はどんなコンプレックスを抱えているのか。
曲名にあるテディベアとは、何を表しているのか。
主人公が抱えている心情を紐解いていきましょう。
1番の歌詞
主人公はなぜ謝っているの?
父さん母さん 今までごめん
膝を震わせ 親指しゃぶる
兄さん姉さん それじゃあまたね
冴えない靴の 踵潰した
出典: 東京テディベア/作詞:押入れP(Neru) 作曲:押入れP(Neru)
主人公は両親に対して謝罪し、兄や姉に対して別れを告げています。
恐らく、この主人公はコンプレックスがあるせいで、家族に対して引け目を感じていたのでしょう。
「お前は出来の悪い人間だ」と、両親や兄弟に責められることもあったのかもしれません。
そんな両親の期待に応えることができなかったから、主人公は謝っているのだと解釈できます。
そして、主人公は靴を履き、家を出ていくことを決意したのでした。
もう家に戻るつもりはないから、別れの言葉を告げたのでしょう。
見栄を張ろうとしていた主人公
見え張ったサイズで 型紙を取る
何だっていいのさ 代わりになれば
出典: 東京テディベア/作詞:押入れP(Neru) 作曲:押入れP(Neru)
主人公はコンプレックスを抱えているため「見栄を張らないと愛されない」と思っているようです。
ありのままの自分をさらけ出しても、家族は主人公のことを愛してくれなかった…。
だから、一生懸命背伸びをして"噓の自分"を演じようとしていたのだと解釈できます。
周りから愛される自分になれるのなら、どうなっても構わない…と思っていたのです。
それだけ切実に愛を求めていたということなのでしょう。
顔にコンプレックスがある主人公
愛されたいと 口を零した
もっと丈夫な ハサミで
顔を切り取るのさ
出典: 東京テディベア/作詞:押入れP(Neru) 作曲:押入れP(Neru)