「初恋」はどんな楽曲?
今回ご紹介する楽曲「初恋」はFlowerが2013年10月2日発売したシングル「ごめんなさいのKissing You」のカップリング曲。
2013年12月25日に発売のシングル「白雪姫」では、アコースティックアレンジの「初恋」が収録されました。
この「初恋」で歌われているのは、初めての恋に不安を感じる女性の姿。
好きな相手との埋まらない距離感にどうすればいいのか分からない。
一人思い悩んでしまう。
そんな切ないメッセージが込められています。
美しい歌声が楽曲に描かれた悲壮感を際立てます。
「白雪姫」とリンクしたMV
「初恋」の約2か月後にリリースされた「白雪姫」。
「初恋」が現実世界、「白雪姫」がファンタジーという位置づけになっています。
そしてこの2曲のPVは内容がリンクしているのです。
一体どんな意図があるのでしょう?
Flowerの公式ホームページに以下のコメントが記載されていました。
――――――どういう経緯でリンクさせる事を考えたのか?
恋する女性の心はいつでも美しい。
その恋する繊細な気持ちを、内面からとその行動で繊細に表現したかったから。
なので、「白雪姫」で想う美しい気持ちが、「初恋」の行動に繋がっているのです。
――――――リンクさせる場所へのこだわりは?
心で思う気持ちとその行動の表裏一体を
Flowerの持つ美しい世界観で表現できるように心がけました。
出典: http://www.flower-ldh.jp/special/challenge/
私服姿のメンバーが歩く姿は普段の美しい衣装と比べ、現実味がありますね。
お花や、ガラスの林檎、箱に入ったプレゼント、時計、馬の置物には気が付きましたか?
これらが「白雪姫」でも別の姿で登場してきます。
それでは「白雪姫」のMVも見てみましょう!
最初のシーンは完全にリンクしていますね。
違う点は、鏡に触れたときにファンタジーの世界に引き込まれたかどうかぐらいでしょう。
同じスタート地点で、別々のストーリーが展開していくのですね。
「初恋」で登場した小物をチェック
鏡に引き込まれてすぐに、先ほど「初恋」で登場した小物たちが映し出されます。
ところがそれらはボロボロに壊れてしまっていますね…。
そして曲の始まりとともに修復され、元の形を取り戻しました。
現実で「ボロボロ」になった心を表現しているのでしょうか?
さらにこの小物たちは様々な姿に変わってPVの中で登場します。
赤いリンゴ、赤い花、操り人形、馬…。
楽曲の後半では「初恋」で登場した姿でも映されるようになり、ファンタジーと現実が混ざり合います。
最後に映し出されたガラスの林檎に書かれた文字にも注目。
「初恋」のPVの中でペンを使って書いている光景を見かけましたね。
書かれているのは「私のはじまり」という文字。
恋をきっかけに切り開かれた新しい世界のことを表現しているのかもしれませんね。
他にも2つのPVがリンクしたカットがあるので、ぜひ探してみてください♪
それでは、次は歌詞の意味に迫っていきましょう!
恋に落ちていく自分
ふと感じた切ない想い
I'm missing you 秋色染まる公園 香り立つキンモクセイ
少し肌寒くなった空気を吸い込んでみる
ひとり歩く帰り道 切なさだけが募って行く
出典: 初恋/作詞:Narumi Yamamoto 作曲:Chris Meyer,Takumi Tsukada,Grace
秋の気配を感じながら歩いているとき、ふと寂しい気持ちが湧いてくる…。
恋をしているときは、何気ない動作をしていても相手のことで頭がいっぱいになってしまうもの。
この楽曲の主人公も「初めての恋愛感情」で頭がいっぱいになっているのかもしれませんね。
今目の前にあなたがいてくれたらいいのに…。
なんて思いにふけっているような印象を受けます。